第176話 御きつね様? (28)
「いや、別に……フレイヤ、お前が怪我をしたらいけなし……それにフレイヤもそろそろ辞めろよ、喧嘩をするのは? 特にこのままだとお前ら二人は怪我だけで済まなくなりそうだから? そろそろ辞めようよ? ねっ? ねっ? いいだろう?」
とにかくね、こんな感じで家のカミさんに述べてみた。
その後はね、『チラリ!?』と、玉藻前ちゃんの方も向いて見たが。相変わらずの鬼婆のような形相で、俺達夫婦を睨んでいる。
だから俺ちゃん困ったなぁ~?
だって玉藻前ちゃんは俺の不手際で召喚してしまって……。
まあ、それだけなら良いが?
召喚した俺を旦那様と慕って、この世界についてきたみたいなのだ。
だから本当に俺は困った……もう、この状態は此方を立てれば、彼方が立たずの状態……本当に困ってしまって『ワン! ワン! ワン!』の俺なのよ。
う~ん、だからどうしようかな?
「あっ、あなたー! 危ないー!」
「えっ?」
刹那──!
〈ドォ、オオオオオオン!〉
「いっ、いた、たたたぁ……」
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