第115話 何かしら付いてきました? (47)

「あなたぁ、あああああああああああああああっ! これは、どういう事ですかぁ、あああああああああああああああっ?」


 勇んで憤怒しながら、うちの主人達二人に、大きな声で叫んでやりました……が?


 それで部屋へと踏み込んだ "わらわ" が最初に漏らした言葉は「えっ?」で。その後は目が "点" になりました。


「あっ、あの? うぅぅぅ……んっ、じょ、女王様さま……な、なに、ようで御座いましょうか?」


「うぅぅ……うん、んんん、ん? えっ? じょ、女王さま──?」


 すると、部屋の中にいた者達が、"わらわ" に気か付いて、獣のような、荒れ狂う嬌声を止めてこのように述べてきました……でね、二人からこのような台詞が出るという事は主人ではなくて違う男性のようです。


 それもね、先程無礼にも、 "わらわ" に『お嬢さん』と述べたから、首をチョンパして精霊にした"田" とか申す者でしたよ。


 でもその二人は、扉を蹴破って入ってきた "わらわ" に声だけ掛けると。『えっ? 何で女王さまが乱入してきたの? 』とでも述べたいような顔をして、唖然としながら "わらわ" を見ています。

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