第113話 何かしら付いてきました? (45)

「うゎ、ああああああああああああああああああああああああああああああっ! あん、あん、あん、あぁ、ああああああああああああああああああああああああああああああっ! だんなさま、ひ、酷い──」


「……あああ、ご、ごめんね、フ、フレイヤ……許してよ、もう泣かないでよ。本当にごめんよ……」


「フ、フレイヤさま、本当に申し訳御座いません……お許しください……」


「ううう……許しません、二人とも……絶対に絶対に許しません……神を愚弄して……天罰を与えます……いいえ、与えてやります……この辺りを町や村を全部水の中に沈めてやります……」


「えっ? あっ、あの……ほ、本当に申し訳御座いません、フレイヤ様──出来ればお許しください、私の"この人” 想う気持ちには嘘偽りは、全く御座いません。それに家の為にこの身を捧げて尽くし奉公しますから、末端でも宜しいので家族にお加えください……」


「うゎ、あああああああああああああああぁん! あん、あん、あん、わたくしモノを "この人" と、いま申しました、この女は──絶対に許しません! 必ず天罰を与えてやります──」


「おっ、おい、フレイヤ……マジで許してくれよ。本当に愛しているから……なっ? なっ?いいだろ? 本当に勘弁してくれよ……」


 と、まあ、"わらわ" の主人が、慌てて寄り添いこう申しているのですよ。


 いきなり "わらわ" の泣いてる状態からの回想シーンが流れたので、皆様は『何々?』と、思ったでしょうが。


 実は汚い廊下を歩きながら、一部屋ずつ開けて探索をしていたのですが、中々うちの主人は見つからず、わらわ" は途方に暮れながら歩いていたの。

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