第100話 何かしら付いてきました? (32)
何かしら、お蝶さん、この先の人生はもうこれといって楽しい事もないし、今の生活が嫌だから死んでも良いと。寂しい事を述べてくるから、俺は何とかしてあげたいと思うし、これだけ仲欲を何度も交わすと、完全に情も入るし訳だから。
それにさ、俺の事を好きだと何度も述べて、尽くしてくれるとも述べてくれたからね。冗談抜きで、本当に何とかしてあげたいと思うけれど。
と、思ってしまうから、「そ、そうか……」としか、又お蝶さんに答えられなかったよ。
でもね、お蝶さん、先程気落ちしながら、死んでも良いと述べていたけれど。
何かね、急にさ、顔を薄っすらと赤く染め始めて──俺の胸に顔を埋めて、隠しながら。
「うん、それにやっと好きな人も出来たしね」
と、述べてきたよ。俺はさ、彼女の話しを聞いて、「えっ?」と、思わず答えたのだけど。
「 "えっ?" じゃないよ、魔王様。それにさ、こんな職業の女だから、今迄ハッキリと述べなかったけれど。ちゃんと責任をとってよ、魔王様! 解っているとは思うけれど?」
相変わらず俺に甘えながら、責任を取れと申してきたよ。だから俺は、どういう事と思うじゃない?
まあ、そんな訳だから、お蝶さんに口を開いて尋ねる事にしたよ。
「えっ? あっ、あの……お姉様、どういう事で御座いましょうか?」
「もう、どういう事も何も、解っているのに聞かないの……それに赤ちゃん出来るかも知れないのに……」
「えっ? でもここは……?」
「うん、そうだよ。でもね、普通はね、ないから、魔王様が気に入ったから何も述べなかっただけだよ……」
「そ、そうなの?」
「当り前じゃん、魔王様……そんな事してたら、私達子供が度々出来て仕事にならないでしょ?」
「えっ? あああ、確かにそうだね、言われてみたら。マジでどうしよう……」
と、まあ、先程述べた通り、二人でね、イチャイチャ戯れ仲良くしながら、何度も愛を育んで語っていたんだけど。でもさ、お蝶さんから、とうとう責任を取れと申してきたよ。
ど、どうしよう?
実はね、俺、初めてだし、こんなお店にくるのは……
それに周りを見渡しても、確かに〇ムはないよね?
それにさ、いつも皆様はどうしてるんだろうと、色々と悩んでいるんだけど?
ううう……どうしよう?
悩んでも仕方がない事だと解っていても。
でも……
と、思い悩んでいると。
「貴方、これからも、末永く、よろしくお願いします」
と、お蝶さんにの口から嬉しそうな声が漏れてきたから、俺はどうも彼女から逃げられないみたいだと諦める事にして、又彼女と愛を語り始めたよ。
◇◇◇◇◇
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