第80話 何かしら付いてきました? (12)

 だって信じられないと思わないかい?


 骨のオジサン達、さりげなく知らん顔をしながら、見ていたし、聞いていたという事だから。もうさ、それを聞いた瞬間──こいつら殺してやろうかと思ったぐらいだからね。


 でもさ、知らなかった俺も悪いし、家のカミさんがちゃんと説明しないのがいけなかった訳だから。仕方がないと思いながら、自分自身の気を落ち着かせて我慢をしたけれど。


 もうね、俺は『プンプン』と、なって、その後は先程述べた通りだよ。バスでの車内 禁止令を出したと言う訳だよ。


 まあ、そんな理由わけもあるから、うちのカミさんは、綺麗で大きな屋敷かお城が、慌てて欲しくて仕方がない。


 だから傭兵が棲みついてる砦など、どうでもいいんだと思うんだよね。


「うぉ、おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」


『……ん? な、なんだ?』


 いきなり奇声が聞こえてきたね?


 一体何が起きたのだろう?


 俺は慌てて辺りを確認した。

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