第68話 別の世界に逃避行? (20)

 普通はね、皆さんも良く知っての通り、スケルトン達の装備は、剣に楯、これが多分常識装備だと思う?


 でもね、うちの骨さん達は、拳銃やライフルを所有しているんだよ。

 だからね、ちょっと、いうか、かなり、驚いた──そしてカミさんを再度見つめたよ。


「どう、違うでしょ、あなた?」

「うん、違うね、俺は、少しビックリしているよ」


 俺はカミさんにそう述べたら、「そうでしょ、そうでしょ」と、腰に様手を当てて、踏ん反り返り始めた。『どう、あなた、凄いでしょ♪』と、いつた感じでいるのだ。


「うん、流石──俺のフレイヤ~だよ~、愛しているよぉ~(♪)」


 俺はそう述べると、カミさんに慌てて抱き付いて、たゆんたゆんのオッパイの谷間に顔を埋めて抱擁したよ。


 もうね、『なんて可愛いんだ、こいつ~!』と、いった感じ、うちのカミさんが申す通りしていれば。何でも上手くいくのではと思い始めた。


 それにさ、うちのカミさん、どうしても俺が生まれ変わりだから。歳もかなり離れてはいる姉さん女房なんだよ。


 だから最初はね、うちのカミさんとは、上手くいかないのでは?

 とも思っていた。先程のカミさんの魔王化の件のゴタゴタも起きたから尚更ね。

 だって俺自身が、切れた時のフレイヤを止める事は可能なのか?


 ふとね、そんな事を考えたよ。とにかく色々考えたら、これからの結婚生活にも不安があるとも思っていた。


 でもね、先程家のカミさんの話しを聞いて、その辺りの不安も取れたし。俺自身が愛するフレイヤ守る事も可能だと自信もついた。


 まあ、カミさんが述べた内容はね、こんな感じだよ。簡単だけど説明をするね。


 俺のこの魔王のような容姿は──これが本来のヴァン神族の男性の姿らしんだ。

 それにね、先程、家のカミさんに軽くあしらわれた俺だけど。実際の俺自身はそんな事は無いらしい。あくまでも女神フレイヤの夫なのだからとカミさんに励まされた。


 只ね、今こんな貧弱魔法でだらしないのは、生前の記憶がちゃんと戻ってきていないのが原因みたいなんだよ。


 それにさ、生前の俺って死んでる訳じゃない?


 その辺りも謎らしいんだよ。うちのかみさんが申すにはね。

 同じヴァン神族神族のフレイヤが神話の時代から未だに生きているのに。夫の俺だけ寿命で死んでいるなんて変だと思うと。


 フレイヤが先程述べていたのは、生前の俺達夫婦は、アースガルズで暮らしていたから。俺の容姿は普通に人と同じ容姿をしていたみたいなんだよ。

 特にさ、俺の場合というか、ヴァン神族の男はこの容姿でなければ、ろくに魔法も使用できないし。人間達と余り変わらないらしい。


 だからね、今の生まれ変わりの俺が居るという事は『どうも殺されたんだろう?』と、涙を潤ませながらうちのカミさん述べていた。

 その後は、まあ、何度も述べた通りで、俺を探す旅に出たらしい、魔力を抑えてね。


 これがね、今迄の俺達夫婦の簡単な経緯かな?


 それでさ、これからはね、安住の地を求めて異世界を旅して周る予定だよ。


 まあ、こんな感じで、説明は終り……。うちのカミさんがゲートを開くから早く此方に来いと手を振り「あなたぁ、あああっ! 早くぅ、うううっ!」と、述べているから俺は行くね。


 と、いう事だから、みんさん一度はサヨナラだ──また会おうね。



 ◇◇◇◇◇

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