第60話 別の世界に逃避行? (12)
するとさ、
これだとさ、俺自身も困るけど。『先程』と、申してきても、俺もカミさんの話しを余り深くは聞きたくないから、先程皆に述べた通り、話しをたぶらかして余り聞いてもいなし。これ以上は話さなくても良いと述べたんだよ。
だってさ、自分の愛する
でもさ、聞きたくはないけれど。この調子だとフレイヤからちゃんと、話しを聞かないといけないか……。
と、思うと、俺は口を開いたよ。
「あっ、あの、ごめん、フレイヤ……。それだと俺、良く解らないからちゃんと教えてくれるかな……」
そう
だってさ、やっと仲直りしてね、これから夫婦水入らずで、仲良く過ごして行こうよと、決めたばかりだから。
……でもさ、どうも話しを聞かないと、前に進めないみたいだね。俺達夫婦は……。
「あっ、あの……あなた。
やはり、これか……俺がカミさんに大変に酷い事を述べたから。気にしているんだね。
『ううう……』本当に、俺って何て酷い男何だろう、過去の自分自身がだらしないから、カミさんを守ってやる事が出来なかっただけなのに。ビッチとか、誰とでも寝る女だと、嫁さんが傷つく事を平気で罵ったんだよ。本当に可哀想な事をしたと思うよ。
でもね、俺は薄ら記憶で、過去の俺とカミさんとの話しを聞いたのだが。どうもフレイヤが、あんな事をしたのは俺を守る為が原因みたいなんどよ。
だってさ、過去の俺は、フレイヤに何度も何度も……。「すまん、すまん、俺のせいで……」と、述べていたからね。
だから、
全部さ、全部……。俺が悪いし。俺の命を繋ぎ止める為に、自分美しい
だって、過去の俺が泣いていたから……。その事を悔やんで……。
正に死んでも、死に切れないといった感じで、鳴咽をもらしていたのだ。
だから今度こそ、俺が妻を守るし、何を聞いても俺は動じないし。フレイヤを嫌いにはならないよ。
今度こそ気合を入れて守るよ、平成生まれの俺だけど。だから
「あああ、嫌いにならなし、俺は今度こそ、お前を守るよ。……それに主神だろうが絶対にフレイヤを渡さない。お前は俺だけのモノで妻だから」
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