第50話 別の世界に逃避行? (2)

「「「はい──」」」


〈パン! パン! パン!〉


〈ドヒュ──ン! ドヒュ──ン!〉


〈カンカンカン……〉


 でもこんな感じで、相変わらず、火薬の爆発する音と匂い──、鉄の玉の弾ける音が、鳴り止まず響きわたり。俺達夫婦を『チクチク』と、攻撃してくるんだよ、全然効かないのにね。


 う~ん、でも、まあ、痛く無いと言えば嘘になるから。警察のおじさんや機動隊のおじさん達には止めてもらいたいのだけど。


 でも、どう見ても……。彼らは、攻撃を止める気はないような、気もするね?


 だからね、どうしようかと、思案してしまうよ。

 だってさ、祭りのくじの景品等で貰う、銀玉鉄砲で撃たれるのと変わらないぐらいは痛いし。もしも、もしもだよ?


 うちの大事なカミさんの紅玉の瞳に球が当たった大変だからね。子供が真似をしてもいけないから。

 俺はそろそろ本気を出して、彼らをどうにかして辞めさせないといけないと思うんだよ。


 さてさて……どうやって止めるかな?


「ねぇ、フレイヤ?」

「うぅ~ん、あなた、何ですかぁ~?」


 う~ん、こりゃまた、こちらの方もどうするかな?


 うちのカミさん相変わらず、甘えモードが全く止まらないし。今みたいに甘い嬌声を漏らすんだよ。俺の耳元で本当に何度も何度も……。


 それどころか、俺の首筋に。カミさんの妖艶な唇をゆっくりと這わしてみたり。耳を甘噛みしてはジャレ甘えるのだよ。


 だから俺は困ったもんだと思うし。それにさ、いくらカミさん甘えてきても無理!


 人前だから絶対に無理だから!


 それに先程頑張り過ぎたから、当分の間……と、いうか、時間が経過しないと、枯れたから無理だと思うよ。


『あああ……』本当に、凄いというか、タフで絶倫だねと思う。うちのカミさんは……。

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