第21話 前世からの女性? (21)

 だから俺は、女神フレイヤ様とこのように傍から見て、気さくに話しをしているようには見るかも知れないけれど?


 俺自身は女神フレイヤ様に対して、見た目とは反して、全然気など抜いていないのだよ。


 彼女に本気で気を許し魅入ってしまうと、俺自身もこの辺りに転がって屍やなりつつある男達みたいに。女神フレイヤさまに処理をされてしまうかも知れないからね?


 だから俺の事を『好きだとか? やり直したい?』と、女神フレイヤ様が甘い、淡い妖艶に、俺の耳に囁いてきても。


 彼女の申している言葉は全部嘘偽りなのだよ。


 だって本当に俺の事が好きでちゃんと話しをしたいのなら、先ずはこの容姿をなおしてくれと、この甘い香りの殺人、エロエロ、フェロモン攻撃を直ちにやめるのが普通じゃないかな?


 本当にこの女神だけは、何を考えているのか、俺自身も全くわからないよ?


 先程から何度も俺自身は言うが!


 俺の周りに沢山転がる屍を見ると──。


 本当にこの女性ひとは女神様なのか?


 と、俺は真剣に思う……。


 どちらかと言えば?


 魔女フレイヤ?


 若しくは? 魔王フレイヤとでも言った方がお似合いの女性だと、俺は思うのだよ。


 と、言う事だから、俺自身は女神フレイヤ様にまた憤怒──。


「おい! 離せよ! 離せぇええええええっ!」


「いやです、いやです」


「いやじゃ、ないだろうがぁあああっ! いやじゃあああっ! 俺はあんたの事が嫌いだから、とにかく放してくれぇええええええっ!」


 俺はとにかく怒号を女神フレイヤ様に放ちながら。自分自身の両手を使用して引き離そうと努力をするのだけれど。


 この化け物女は、華奢な体の割には怪力でね、俺が自身の身体を引き離そうと、女神フレイヤの顔や身体に触れ、押し外そうと努力をするのだが外れないのだよ。


 それどころか俺の身体を『ギュッ、ギュッ、ギュッ』とね、ジワリジワリだけれど。俺の腹部を女神フレイヤ自身の両手を使用して絞めつけてくるのだ。


 う~ん、特に? 今の俺の容姿は、この化け物女の神技のお陰で。俺が先程も言葉を漏らした通りで、野獣というか? 魔王のような容姿になっている状態……。


 だから俺の身長、身体つき……。


 まあ、大事な息子の方も大変に大きくなって力の方も以前とは増しているのだよ。


 なのに、女神フレイヤを引き離す事ができないでいる……。


 それどころか? 俺が怪力バカ女を嫌だと全身全霊を使い拒み続ける度に、『ギュッ、ギュッ、ギュッ』と、怪力を使用して、行為的に絞めつけてくるのだ。


 だから俺は、自身のお腹が苦しくて死にそうなのだよ。


 そ、それに? それだけならいいけれど。


 もう、俺の男の性って奴が、女神フレイヤのムンムン妖艶で、フェロモン殺人攻撃の為に、これでもかと思うくらい? そびえ立ついるのだよ。


 だから俺の大事な聖剣は、女神フレイヤの怪力攻撃のお陰で、いまにも本当に、『ポキン』と、音をだして折れそうな様子なのだ。


 だから俺も相手が女神様だろうと、痛くて仕方がないから、憤怒し怒号を放ちながら抵抗するよね。


 女神フレイヤに俺が、「放せぇえええっ! 放せぇええええええっ!」と、幾度となく怒号を放っても。


「いやです、絶対に離しません!」


 女神フレイヤは先程からこれしか告げてこない。


 それどころか?


 俺が先程告げた通り、抵抗をし、怒号を放つ度に、女神フレイヤの両手が絞まるのだよ。


 でッ、俺自身もここで死ぬとか? 聖剣様が使い物にならなくなるのは嫌だから、女神フレイヤに俺自身が完全に切れて、抵抗する事に決めたよ。


 どうせこの化け物女は、普通の女性ではないからね……。


 と、なると、今から、女神フレイヤと喧嘩?


 う~ん、それとも?


 夫婦喧嘩になるのかな?


 まあ、取り敢えずはできるだけ、事を穏便に済ませたいので、彼女とはもう少し話しをしてはみるけれど。


 もしも話しをしてダメなら女神様に殺されないように、俺も頑張ってみるよ。この魔物のような容姿の力を使用してね。





 ◇◇◇◇◇




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