第6話 前世からの女性? (6)
まあ、そういう訳だから、先程も述べた通り、連れの女達は俺の様子を見て、テンプレっぽく「キャ──化け物ー!」と、叫んで、両手を上げてその場から立ち去った。
だからね、俺は、この女を絶対に許さないよ。
それにさ、何だかこの女を見ていると──。
何故だか分からないけれど?
妙に俺自身も頭にくるのよ?
どう言ったら、いいかな?
見ていて感に触るというか?
美しいお姉さんは、好きですか、仕様にならない俺なのだよ。
何故だか、本当に分からないけれど?
だってさ、先程俺が連れていた知り合いの女達よりも雲泥の差ほど美しくて、本当にファンタジーで、美しい女神のような女性なのだよ。
でもね、目の前の女を見てるとさ、何故だかイライラしてきて、『お前いい加減にしろ、また俺をもて遊んで、そんなに面白いのか?』と、憤怒しながら叫びたい衝動にかられる。
不思議な気分の俺なんだよね、何故だろうかと思うぐらい。
くそ~、まあ、いいよ~!この女だけは……。
俺のこの容姿を直してくれなくても、何だかね、嫌な予感もするしもう係わりたくもない。
特にこの女の色気と妖艶さと、女性フェロモン全快むき出し容姿は、男をこれまで何度も騙して、食い物にしてきた悪女の匂いもするから。
俺はそう思うと?
まあ、こんな容姿の俺だけれど、何とかする……。
取り敢えずは一人で、山奥か無人島で暮らして行こうと思う。
それにこれ以上大騒ぎになる前に、この場を立ち去りたい。
だって、今迄通行人だった人達が立ち止まり、スマートフォンで慌てて写真や画像を撮り始めたから。俺の容姿がインターネットの色々な掲示板に投稿される前に、この場を立ち去りたいのだ。
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