第四話 前裏

 今日は筆が進まず、グダグダエッセイ書いたり棘を眺めたり。


 一日が~~~~、終わってしまう~~~~。


 どうもヨロシクない、と思って読み返してみると、原因が発覚。語り部であるたま子が薄っぺらいのだ、キャラがほとんど「そこに居るだけ」スピーカー状態。


 なぁんもない空っぽのキャラクターなのが見事に現われてしまっていて、これはもう全面改稿の必要性が出てます。


 例えば、旅人が暢気に旅行をしているとしよう。だけど、その旅人は本気で人生にまでのんびりしているわけじゃないわけよ、悩みもあれば不安もあり、それを一旦棚上げに旅行を楽しんでいるに過ぎない、という、そこんとこが全然作れてないままで書いてしまったわけっす。前回の公募作ではちゃんと出来てたトコなのに。忘れた。


 トリ頭だから~~~。(´;д;`)



 キャラクターの身上書からやりなおしっ。



 前回のやり方を思い出してみないとね。まず、事件ありき、なんだわ。とにかく私の書く目的は「トリック」ありき。あのトリックを覆い隠す、それだけの為のアレコレ。なんだけど、どーせ隠すならその障壁はリアルな方がヨロシイという考えで。

 ヒューマンドラマも社会派問題提起も、これすべてトリックを隠すため。と、思って書いた第一作の「フェイク」では、あれですよ、最大のトリックのつもりだった「真の黒幕」はどうやら不発。だーれも気付いてくれなかった…orz

 あれなぁ、ハウダニットすらフェイントで、フーダニットが最大の見せ場のつもりだったんだけど、酷評では「ぜんぜん推理の要素では面白いと思えなかった。」て。

 リベンジっすよ、リベンジ。4月に公募に出したヤツは、同じタイプ。そんで今回も念押しでリベンジ。今度のトリックは絶対出てなかった自信があるんだ、アレを悪用してやるっ、て。今までにないトリックを、フェイクとして使う。どだ、これで。


 難しいよね、ミステリ。新しいミステリを求む!と島田御大は仰っていたが、だから4月に出したヤツはミステリの隠れ蓑に文学を捻じ込んでみたけど、文学ってのがまた奥深いからブンガクになっちゃった、ていう。(てへぺろ


 新本格ってのが、トリックとか論理性重視にした新機軸なら、文学融合だって実験としては面白いはず、と思ったんだけどな。

 今回のは、いっちょラノベと融合か、とかも思うけどそれってもう目新しくないって感じだし、前回のブンガクになっちゃった部分をもっと強化して、とか。


 今度こそ!


 もひとつ。震災文学とか話題になってたけど、私はそれより横溝正史を引き継ぎたい。戦後が完全に消え去ろうとしている今だから、今しか書けない横溝ミステリのあの空気感が、まだ現代と地続きなんだというトコが書きたいんだよね。第一作では不発だったけど、もう一度改稿してリベンジしたい。


 奇しくも「蓑虫」というのがキーワードな芥川賞だけど、ミステリは蓑虫だよね。

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