異世界転生したら人間陣営酷すぎるんで魔王と共闘で人間滅ぼすことにしました

なすらすく

1章〜魔王様、勇者仲間に入ります。〜

第0話〜くたばる、転生して勇者になる〜

今日は最悪の日だ、

俺、安藤和史あんどうかずしは高校生でありながらNEETだ。

お菓子を買いに久々に家から出たら予報にはないゲリラ豪雨に見舞われ、慌てて入ったコンビニで強盗にあい、そこで銃を突きつけられ抵抗し、挙句の果てに撃たれる前にショック死…

我ながら最悪の死因、葬式で笑われる事間違いなしだ。

そして今、天国に行けると思えばこの訳のわからん部屋にいつの間にか放置!

ドアも窓もない、ただ椅子があるだけの空間。

暇だけが支配する空間、誰でもいい、早く来い。そして殺せぇぇぇ!

「ふむふむ、君が次の転生適合者か。随分普通の顔だね。」

ふと、前の椅子にいかにもムカつく感じのショタが現れた。

とりあえず、名前が分からないことには何も出来ないから質問してみるか。

「君は一体誰だ、名前は?なんでここにいる?」

すると前のショタはにやりと笑い

「僕の名前はコロン。君の世界とは少し違う異世界の神だよ。」

ほう、コロンと言うのか。俺の大好物の菓子と名前が同じだ。

「ではコロン。何故俺はここにいる、死んだはずだ。それに転生ってなんだ。教えて貰おう。」

「まあまぁ、とりあえず落ち着いて。まず、第1に君は死んだ。それは正解。それもとんでもなく情けない死に様だったねʬʬʬ。そして次に転生についてだ、」

ぐぬぬ…情けない死に様だっただとぉ?だが本当の話、しょうがない。やり過ごせ。

今は転生!!それを聞きたいんだ。

「僕の世界は今は大変困ったことになっていてね、魔王が人間を滅ぼして自分の世界を作ろうとしている。だから君には勇者になってこの世界を魔王から救って欲しいんだ!分かるだろう?」

ぉぉぉぉ。ラノベで読んだとおりの展開だ、まさか俺が転生する立場になるとは。感激だ。

そしてコロンの話にはまだ続きがあるらしい。

「僕は今まで様々な人をこの世界に送ったんだけど誰も魔王に勝てた者がいなくってね。とても困っているんだ。」

大体把握した。やってやろうではないか。

「よし、コロン。俺は魔王討伐をしてやろう。早くその世界とへと飛ばせ。」

するとコロンは笑顔で

「察しのいい人間は好きだよ。では君の朗報楽しみにしている、第2の人生はなるべく楽しく生きれるといいね。それでは行ってくるこったね。」

そうして俺の意識は白い光に包まれていく。

…そんな最中コロンの独り言が聞こえて来た

「ふふふっ。次の勇者はどんな風に壊れて行くかなぁ…!」

あ、これ史上最悪の異世界転生だ。

こうして意識は途切れた。

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