第4話 〜魔物〜
「夏美、秋也、冬華、いるか!?」
「私はいるわ」
「俺もいるぜー」
「……はい」
春斗はまずみんなの無事を確認し一安心する。しかしここは日本ではなく地球でもない、新しい世界。異世界なのだ。いつ危険が迫ってくるか分からない。
「とりあえず…人を探すか」
「近くに魔物らしい奴はいねーな」
「冬華、どっちに進んだらいいかわかるか?」
「うん…多分大丈夫」
こうゆう時は冬華の出番だ。風の速さ、風の向き、冷たさ。様々な情報から町の方角を当てる。
春斗が冬華に頼んだから10秒もしないうちに……
「……こっち」
「サンキュっ」
この4人は信頼し合っているので、反論はしない。もしその答えが間違っていたのなら、4人の責任。そうやって困難を4人で乗り越えてきたのだ。それこそがこの4人の強さだ。
歩いたから十分後……
「…………俺たちって、動いてる?」
「当たり前でしょ」
「まぁこの感じなら仕方ないけど……」
冬華の示す方角をすすんでいるが景色が変わる様子はこれっぽっちもない。あるとすれば太陽の位置だけだ。日本で言うところのサバンナ。それに草むら要素が加わった感じだ。
「せめて魔物が出てくれれば面白いんだけど……」
「そうねぇ…あっ! ちょっとここで休憩しない?」
「ああ、いいけど…なんでだ?」
「ちょっと作りたいのができたのよ」
「ああ、そうゆうことか」
「おれもつかれたぜぇー」
4人はテキトーに選んだ場所に腰を下ろす。横で何やら「 『ガチャガチャ』聞こえるが、これは夏美が何かを作っているということだ。
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休憩してから約1時間。春斗、秋也、冬華の3人は夏美特製の、パズルゲームをして遊んでいる。夏美はゲームが好きなのでよく、自作のゲームを作っていた。それも、そんじょそこらのゲーム会社が作るようなク◯ゲーよりかよっぽどましだ。おそらく売れば一億円は稼げるだろう。そんなゲームを夏美は10本以上作っているのだ。
「出来た!」
「おっ、できたか……どれどれー、、、セグウェイ?」
「そう。しかも最高時速は100kmを変えるわよ。ちゃんとしてれば落ちることはまずないし、ボタン1つで動くから操作もラクラクよ!」
「さ、さすが夏美」
1つ言っておく。夏美はこれをサバンナの真ん中で、一人で、1時間で、4台作ったのだ。異世界に行くとシロエルから話をされた時、『夏美ちゃん専用開発セット』を持ってきていたのだ。だとしてもだ。
「さぁっ、とっとと行くわよ!」
「うん」
セグウェイに乗ってから数十分…正確には27分経ったその時……
「おっ!道があるぞ!」
「ほんとだー」
「春兄、あっちに赤い目をした狼がいるぞ」
「ん?おっ、ほんとだ、あれが魔物だな」
4人が見た魔物は大型犬くらいの大きさの赤い目の前身藍色をした狼だった。
「ん?あそこに人もいるぞ」
「ほんとだ、あの人に聞いてみようよスキルのみかた」
この4人。実はまだスキル…いや、ステータスを見ていないのだ。いや、見れなかったのだ。シロエルに見かたを聞いていなかったのだ。その事実を知った時、秋也は、「俺としたことが…」と、すごく落ち込んでいた。なので春斗たちは人を見つけたらまずはスキルをどうやってみるのか聞こうとしていたのだ。
「この世界の乗り物って、やっぱ馬車が主流よね」
「そうだな、まっ、別に車でもいいんじゃね?」
「俺はセグウェイでもいいけどね」
「…私は……車がいい……かな?」
「とりあえず初めての魔物との闘い、楽しませてもらおうか‼︎」
「ハハッ、魔物相手に初見で楽しむとか頭悪いんじゃないの」
「……ステキ」
日本にいたころの春斗の記録を少しお見せしよう。
まず、山に4人でピクニックに行った時の話だ。4人で話しながら
海に行った時の話だ。4人でどこまで泳げるか競争をし、当然のように春斗が勝った。しかし春斗は後ろを見ずに泳いでいたため気づいた時には海の真ん中にいた。来た方向すらわからない状態だったためしばらくそこで浮いていることにした。すると下に黒い影が出て来た。見るとそれは
しかし春斗はサメの鼻に向かって思いっきり殴るった。
サメはその瞬間、命の灯火が消えてしまった………
(その後夏美によって作られたレーダーによって無事救出されました)
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伝えるのが遅くなりましたが、この作品は1500〜2500を目安として考えてください。
あくまで目安ですので、これより増えることや減ることだってあります。
引き続き“シーズン”をご覧下さい。
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