第2話

我ながらいい方法を思いついたものだ。


うひゃっひゃっひゃっひゃ。


で、肝心のわら人形だが、自作してもかまわないのだが、俺はわら人形なんて作ったことがないので、残念ながら作り方がよくわからない。


でもこのご時勢、ネットと言う便利なものがある。


検索してみると、出るわ出るわ。


わら人形の大バーゲンセールだ。


この資本主義の日本において、わら人形の需要はかなり高いようだ。


種類も値段もさまざまだが、適当なところで手をうった、


そして三日後にわら人形が俺の手元に届いた。


わら人形はもちろんのこと、丑の子刻参りをするときに使う白い手袋、五寸釘、五寸釘を打ち付ける石に加えて、誰でもわかる正しい丑の刻参りのやり方と言うマニュアルまで入っていた。


うーん、良心的なところで良かった。


さて道具は手に入ったが、一つ問題がある。


それは呪い殺すにはわら人形の中に入れる片桐の髪の毛が必要なのだ。


必要だからと言って「あんたを呪い殺すから髪の毛一本くれ」と言ってもくれるわけがないし、許可なくいきなり抜いたりしたら「なにするんだ」と騒ぎになるだろう。


それはどう考えても望ましくない。


チャンスがあるとすれば、片桐はお昼休みにデスクで寝てしまうことがあるのだ。


たまにと言っていい頻度ではあるが。

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