茨城県応援・特別SS・茨城と蓮根(時系列200話付近)
桜子が作った蓮根のきんぴら風、シャキシャキとした食感を楽しんでいる夕飯。
「美味いよ、これ」
「ありがとうございます。御主人様」
「本当、美味しいわ。腕を上げたわね、桜子」
「そんなことないです、とんでもないです、茶々様」
「え~本当美味しいよ、桜子ちゃん」
「うん、私も美味しいと思うわ」
茶々達が褒めると桜子はとても嬉しそうに笑顔を見せていた。
「ん~蓮根栽培も幸村に力入れるよう指示出すか・・・・・・」
「御主人様、蓮根は体によろしいのですか?」
「うん、めちゃくちゃ良い食べ物、アンチエイジング・・・・・・んと、老化防止に美肌効果、免疫も高めてくれる食べ物なんだよ、って、うわっ、蓮根なんでむさぼり始めるの」
「「「「「「・・・・・・美肌」」」」」」
6人は小さく呟いた。
「もう、温泉の時もだけど6人とも綺麗だし、肌だって艶やかなんだから、そんなに気にしない。 大体一回多く食べたって駄目なんだからね」
「おにいちゃん、毎日食べ続けたほうが良いんですか?」
まだまだ若い桃子が食い入りように聞いてきた。
「そりゃ~食べ物は毎日続けないと意味がないけど、そればかり食べたって駄目なんだからね。 絶対毎日大量に食べようとしているでしょ?」
「あはははは」
そうごまかし笑いを6人が見せた。
「しかし、御主人様、この地は蓮根に適していますよね?湿地多くて」
「うん、この茨城の蓮根は日本一二を争う生産量なんだかんね⤴みんな知らないんだっけ」
「・・・・・・真琴様、急に驚きました。 そうですか、常陸の国は蓮根が名産なのですね、なら食べ方も良くご存じで?」
「そうだね、このまま薄く切って油で揚げてチップスにしても良いし、輪切りにした蓮根で挽肉を挟んで小麦粉付けて揚げても美味しいし、酢漬けってもあるよねって毎日蓮根料理食べようとしてるでしょ!茶々」
「わかってしまいましたか? 桜子、今のは出来ますね」
「はい、茶々様」
「そこの2人、結託しない。 もう、毎日蓮根は流石に飽きるから」
俺の嘆きとは裏腹に『美肌効果』を期待する6人は毎日蓮根を食べるようになってしまった。
俺の一言が、この時間線で蓮根生産日本一となる、きっかけになるとは・・・・・・。
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