第946話 ガラパゴス諸島
「だから、私はここはいやなんだってーーーーーーーーーーーー」
と、お初は砂浜を走って逃げていた。
なぜか、お初は前回同様、アシカに気に入られて追いかけ回されている。
「お初はなんで気に入られているのですか?」
と、茶々は不思議がっていた。
「さぁ~なんでだろう?ただ、ここの生物は基本的に人間を見たことがないから恐れないんだよ」
一頭のアザラシが茶々に興味を示し寄ってくると茶々は優しく撫でていた。
ガラパゴス諸島、ここは俺が占領宣言した後、保護区として上陸制限している。
俺の直轄地と言って良いだろう。
伊達政宗と、インカ帝国がたまに巡察して他国に荒らされていないか監視はしてくれている。
「ここの亀は今まででも最大の大きさだな」
と、織田信長は感心していた。
お江は草をむさぼっている陸亀の背中に座っている。
「マコ~この亀、万年生きるの?」
「万年は極端だが、100年くらいなら普通に生きるらしいぞ」
「ほう、のんびりとしているから時の流れるのが遅いのかの?」
と、織田信長はまた感心していた。
「どうなんでしょうね?亀、この大きさで俊敏に動いたら恐いですけど」
「甲胄の塊の突撃はさぞかし痛かろう・・・・・・」
そんな中、ラララはなまこを捕まえては桜子に渡していた。
「御主人様、なまこ大量ですよ。今日は酢の物にしましょう」
と、桜子は喜んでいる。
「内臓は塩漬けにして欲しいな」
「あ?このわたですね、わかりました」
と、手際よく捌いていた。
ヘーブンはその物体を食べるという事に驚きを隠せないようだった。
「わたしは ・・・・・・ いらない」
無理強いは良くないので強制はしない。
新鮮ななまこは酢の物にされ、残った物は干すという。
そう言えば、こいつのせいで『なまこ戦争』とかなんとも生臭そうな争い事起きていたんだよな~史実だと。
環境保護団体と入植した漁師の争い事だったような。
まぁ~今から保護区にしておけば、入植の心配はないだろう。
なまこ料理に舌鼓をガラパゴスで打つ。
なんとも不思議な物だ。
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