第928話 犬ぞり隊の萌え美少女
南極点探検隊の要の犬ぞり隊は、アイスランドやノルウェーやスウェーデンなどから集められた混合隊。
全員で10人いる。
それを美少女で揃えてくるところが、笑って良いやら喜ぶべきやら、俺の性癖と側室の関係性をちゃんと説明してこなかったのが悪いのか・・・・・・。
一部では各地に作っている学校は俺が女の子を選別して、ハーレムにしている。と、言う噂も残っているらしい。
学校の生徒には一切、手を出していないのに。
側室に誰でもかれでもしてきたわけではないのだが、時の権力者と血縁で結ばれたいというのは仕方がないとは理解するが・・・・・・悲しい。
そんな中で、会話が成立するまでになっているのは、ヘーブン・レイキャビクとエミリア・リゼロだった。
他の者は日本語は聞き取り理解するが片言が片言過ぎて、こちらが理解できるまでにはなっていない。
ヘーブンは20才でエミリアは18才、従姉妹らしいがそりぞれが別の部族の族長の娘とのこと。
今、南極点に向かっている操舵手の北欧美少女も同じように族長の娘など選ばれている。
ヘーブン・レイキャビク・20才(アイスランド出身)
エミリア・リゼロ・18才(アイスランド出身)
ユエ・リフレタ・19才(ノルウェー出身)
ラリ・カヤーニ・22才(スウェーデン出身)
俺や、織田家の者の側室なり正室なりを狙っているらしいが。
俺はもう、側室を迎えるつもりはなく、織田信長もまた一緒、森力丸に聞くと、
「もう、起ちませんよ」
と、なんとも哀愁を漂わせた返答が返ってきてしまった。
ごめんなさい、力丸。
南極大陸茨城城から30キロほど離れた地点に設置されたテントは、雪でしっかりと囲われ作られていた。
「今夜はここで休息とする」
と、指示を出す。
ほぼ白夜で夕暮などないが、犬たちも休ませなければならなく、安全第一、体力温存第一で進む。
犬ぞりの犬たちは時々、足の指に入った雪を取ってやらねば凍傷などになったり、怪我のもととなる。
その為、スピードが速くてもちょこちょこ休むので時間はそれなりにかかる。
「との様 その 向かっている地 は、 なにで調べたっぺ」
と、ヘーブンが聞いてきた。
当然だ、目指している地は雪の平原でしかないのだから。
GPSどころか目印さえない地。
俺のチート能力陰陽の力で地図に示した場所に向かっているだけなのだから。
陰陽力、茨城県の大甕神社に封印されし星の神・星神香香背男の力を使う事で、GPSのように把握している。
怨霊として封印されているが、星の神を奉る珍しい大甕神社は日立市にある。
「家臣に取り立てて貰いたいなら、そのようにマコの力に疑問を持っちゃ駄目だよ~」
と、お江が釘を刺していた。
「失礼な事 いってしまったけ? ゆるしてくれ」
「はははっ、大丈夫、気にしないで。それより、本当に君たちを側室とかに迎えるつもりはない。夜這いなどのほうが不愉快になるからそれはやめてね」
と、釘を刺すと、
「美少女が すきだって きいたわよ」
と、エミリアが澄んだブルーの瞳でじっと見てくると織田信長と森力丸が笑っていた。
「自業自得だな。今まで散々、萌えだ萌えだと騒いで美少女装飾を広めてきたのだから」
「御大将、今更、美少女が大好物だと思っていない者はいませんよ」
と、笑われてしまった。
「マコはねぇ~現実の美少女より作られた造形物の美少女が好きなんだよ」
と、お江のフォローになっていないフォロー。
「あのだな、二次元も三次元も美少女は大好きだけど、違うの。愛
め
でるのが好きなの。眺めているだけで良いの。別に誰でもかんでも抱こうとか自分の物にしようとかではないの。まぁ、学校の女子達の蒸れた匂いは大好きだから嗅ぎたいけど・・・・・・」
と、言うと、
「との様から見て わたしたちは 美少女?」
と、エミリア。
美少女じゃないわけがない。
だって、あの神ラノベヒロインそっくりなのだから。
「いばらき城 装飾 エミリア そっくりだったっぺ」
と、ヘーブン。
「ん~あれは、たまたまじゃないかな?昔っから書いていたよね~マコ。常陸国の茨城城のマコの廁の装飾に付いていたよね~」
「うん、あれは元々拝謁の間の床の間ようだったのに」
「ん?廁にそんな装飾をしていたのか?今更だが、ど変態だな」
と、織田信長から軽蔑の眼差しが向けられた。
「もう、良いですから寝て下さい。んな、俺の二次元萌えは今更じゃないですか」
と、言うと織田信長と森力丸とお江は大笑いをしていた。
それを犬ぞり隊の美少女4人は不思議がってみていた。
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