第719話 茨城城
茨城城に到着すると、茨城城は修繕保全中であった。
「真琴様の愛する萌を光り輝き続けさせないとなりませんからね」
と、茶々。
萌に対して反対こそしてはいないが冷ややかな視線を送って来る茶々だったが、俺の趣味を尊重してくれる嫁であった。
勝手にフィギアやらプラモを捨ててしまう旦那の趣味を尊重できず、人格否定者ではない。
「ありがとう。流石に茶々だな」
「ふふふっ」
いつもなら腕を掴はお江だが、今日は甘えん坊になっているのは、茶々。
お江達側室は遠慮して、
「学校見てくるね」
と、足早に向かった。
城に入りひさびさに茶々がお茶を点てる。
曜変天目茶碗に入れられた茶。
口に入れると、
「うっ!美味い」
クリーミーな泡立ち、濃さ、温度、量、愛情。
全てが今求めている物。
「お茶点てるの上手くなってね。間違いなく信長様くらいになっているよ」
と、言うと
「ずっと練習していましたから」
と、嬉しそうに答えていた。
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