第676話 萌ヴィアーンの泉
ジブラルタル城からの増援を率いながらイタリア半島の支配権を拡大する前田慶次。
俺はその知らせを受けながら、ローマの街の補修整備の指示を出した。
ローマの街は俺との戦いのせいで整備される余裕がなく、石畳がめくれたり、出なくなった水道などがある。
それの補修の指示を出す。
もちろん、その補修は萌は活用せず古代ローマからのデザインを活用した。
カトリック教会も補修の対象とし、ローマ教皇を敵にしていようとも続いてきた文化は保護する姿勢を見せた。
トレビの泉はお江任せ・・・・・・。
デザインは大好きな「だっちゃ」と、語尾に付ける鬼娘の異星人とその友人の娘達を白布で肌を隠すサンドロ・ボッティチェッリが描いたヴィーナスの誕生を石像にしたイメージを渡してある。
俺の中で萌の元祖は、この『だっちゃ鬼娘』なのだ。
その美少女達をローマに合わせて白布を身に纏わせた・・・・・・!?
纏わせたデザインだったはずなのに、原作通りに虎柄のビキニ娘に、露出度の高いピンク色のビキニ娘、肩からは太い鎖を掛けている露出度の高いビキニのプロテクター娘、そして、雪娘・・・・・・!?
「なぜにこうなった~」
内心は嬉しいのだがローマと言う街に作られた萌噴水に驚いた。
あの名作映画はここでジェラートを食べることになるのか?
汗が吹き出る。
「マコ~良いでしょ~、最初に貰った絵じゃつまらなかったから、マコが前に書いていた絵を使ったよ」
イラストをしまっている所を知っていて熟読しているお江は、完全に萌の虜になっていた。
総動員で作られ完成してしまった噴水広場。
石工職人達は違う仕事に就いていた。
今更、作り直せとは言いにくい。
「うん、良いできだ」
と、笑うしかなかった。
トレビの泉は、●る星や●らの泉になってしまったが、流石にそうは名付けたくはなかったので「萌ヴィアーンの泉」と命名した。
後世ここで名作映画は誕生するのだろうか?
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