第428話 バランキージャ港奇襲

 カリブ海に浮かぶ6隻の艦隊。


Champion of the sea HITACHI号


Champion of the sea KASHIMA号


旧型南蛮型鉄甲船・真田丸


高速輸送連絡船3隻は大砲を4門しか積んでいないが、敵より射程距離が長いので奇襲艦砲射撃に参加させる。


幸いなことに気が付かれず陸送という大作戦は成功し今、カリブ海を西に向かって進んでいる。


目的地は南アメリカ大陸東の要所の港、バランキージャ港だ。


ここが、イスパニア帝国の南アメリカ大陸への玄関港の一つだ。


そこに奇襲をかける。


港は、石造りの城塞化が急ピッチで行われているように見えた。


おそらく、マダガスカル島からいつ大西洋に攻めてくるかわからない前田利家軍が控えているからだろう。


そんなバランキージャ港に、もちろんいつものごとく海上から艦砲射撃をする。


港には多数のガレオン船が突如現れた謎の艦隊からの攻撃からなすすべもなく燃え上がり、積んでいた火薬に火が付き大爆発を起こしては沈んでいった。


流石に乗組員数から考え上陸作戦は決行しない。


圧倒的火力があっとも敵の港と言うのはそれなりに作られている防衛施設があり、こちら側にも被害が出るであろう事を想定したからだ。


謎の艦隊が敵国の港を突如艦砲射撃をする。


そのインパクトを与えることだけで今回はよしとしよう。


パナマ地峡のカリブ海側に作られているコロン港に戻ることにした。


そのインパクトでカリブ海の制海権すらもうイスパニア帝国にはないのだというのを知らしめる効果はあったはずだ。


鉄甲船にアームストロング砲を積む日本の艦隊は最強なのだ。


1598年12月31日


俺は急ピッチで整備しているコロン港城で年越しをした。

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