第386話 インド洋総大将・前田利家

 俺はオーストラリア大陸ケアンズ港に行く。


高速輸送連絡船も一隻連れて。


高速輸送連絡船で蒲生氏郷・前田利家、羽柴秀吉を呼び出す。


「何事でございますか?」


蒲生氏郷がケアンズ城の広間で一番初めに口を開いた。


「これより、南蛮船は全て敵になったと思え」


俺は織田信雄の磔を知らせると、前田利家が立ち上がり、


「おのれー許すまじ」


と、


「あぁ、許さん。使者をそのようにする国など許さん。よって前田利家、蒲生氏郷は柳生宗矩の城に行き戦支度を始めてくれ、総大将を前田利家とする。ちなみに前田慶次をオーストラリア大陸留守居役に命じる」


「かしこまってそうろう」


「儂はどこだみゃ~?」


と、羽柴秀吉。


「羽柴秀吉、織田信長様と合流を命じる」


「上様の下なら問題ない」


と、きりっとした目つき、武将の目つきに変わる。


「伊達政宗は?」


と、前田利家、


「伊達政宗は俺と一緒に出撃する。別から攻める。今回は世界中が敵だと思ってくれ、持久戦は不利、一気に支配権を増やす。前田利家は柳生宗矩、蒲生氏郷を率いてここを目指してくれ。一気にインド洋を制する。目指すはマダガスカル島」


意表を突いた戦略は多少の博打は必要。


インド洋大航海、これが出来るかどうかが前田利家が率いる軍の勝敗を決する。


KING・of・ZIPANGⅡ号同型艦、前田利家・蒲生氏郷

旧型南蛮型鉄甲船・二隻・柳生宗矩


木造製ガレオン船は戦力にはしていない。


少数精鋭でマダガスカル島を取って欲しい。


オーストラリア大陸から無寄港でマダガスカル島を落とす。


一気にインド洋の支配権を覆す。


マダガスカル島を抑え城塞化してしまえば、日本国に攻め込む船は無くなると想定出来る。


重要拠点。


前田利家達はすぐに準備を始めた。


俺は伊達政宗、羽柴秀吉を連れ大阪城港にとんぼ返りをした。



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