第384話 バチカン
バチカンには織田信雄と高山右近を友好の使者に出して約3年になる。
帰ってきた答え。
それは織田信長を烈火のごとく怒らせた。
その情報が入り、オーストラリア大陸へ出航の準備をしていた俺は、オーストラリア大陸へ向かわず大阪城港へ出航する。
「まさか、バチカンがそんな暴挙をするとは思わなかった。予想外だ」
一人自分で書いた世界地図を見ながら考えていた。
俺は高速輸送連絡船からの伝令を信じられずに嘘であることを願った。
驚くべき伝令。
大阪城港へ着くとすぐに織田信長のいる天守に向かう。
「常陸、これが南蛮の神に仕える者のする事かぁーーーー!」
俺は初めて織田信長に怒鳴られた。
「まさか、織田信雄殿を磔にするとは、流石に予想外過ぎます。流石にここまでする暴挙はないかと思っておりましたが」
そう、大阪城港からの知らせは使者である織田信雄の磔の知らせだ。
使者である以上、交渉決裂で宣戦布告になる場合でも磔などにするなどは考えてはいなかった。
「高山右近は?」
「知らぬ!おのれーーー、伴天連共め!目に者見せてくれるわ!!!常陸、すぐに攻め込む計画をたてよ」
俺はスペインなどを敵に回すのはもう少しあとになるかと考えてはいた。
しかし、時代はそれを許しはしなかった。
大きく変えてしまった歴史は予想外過ぎる展開に突入した。
「はい、信長様、信長様にも覚悟をしていただきます。世界を制する覇者になっていただく事を。俺は一度オーストラリア大陸に向かいますが、出兵は控えて、大陸からの大量の火薬の購入を急いで下さい。そして、明だか清だかわかりませんが、には中立を保つように使者を」
「よし、わかった。明への使者は佐々成政を遣わす。常陸、伴天連共に未来の知識で痛めつけてやれ」
いつかは対決するときは来ると思っていたがこれほど早くなるとは。
「はい。では」
俺は一度ケアンズ港を目指した。
オーストラリア大陸には分散された軍艦が有るからだ。
集結させる必要がある。
KING・of・ZIPANGⅡ号同型艦、羽柴秀吉、蒲生氏郷、前田利家・森蘭丸
それぞれ1隻計4隻
織田信長専用南蛮型鉄甲船KING・of・ZIPANGⅢ号に南蛮型鉄甲船新旧合わせて35隻
俺の水軍の南蛮型鉄甲船KING・of・ZIPANGⅡ号同型艦
Champion of the sea HITACHI号・Champion of the sea TSUKUBA号・Champion of the sea KASHIMA号・他旧型5隻保有
全合わせ47隻の南蛮型鉄甲船を効果的に使わなければならない。
高速輸送連絡船は戦闘用ではないので数には入れない。
現バチカンを敵に回す、それは世界を敵にする事に匹敵することだ。
考えなくては、どう攻めるか。
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