第351話 新型鉄甲船・Champion of the sea HITACHI号
全長:100m 最大幅:20m
マストは4本有り、船の片側には24の大砲が砲口が覗いている。
300人乗り、船尾の艦橋は城の三階建ての小天守みたいな作りだ。
KING・of・ZIPANGⅡ号と同じ構造の同型戦艦一隻が準備もあるだろうと、ゆっくりしたい大晦日なのに弥助が届けてきた。
鹿島港で万事受け取りをする。
「名前付けたほうがよろしいのでは?」
と、いっしょに付いて来たお初が言う。
「考えてあるChampion of the sea HITACHI(チャンピオンオブザシーヒタチ)号だ」
「真琴様?どういう意味に御座いますか?」
「海の覇者・常陸だ」
「名は本当にまともに付けますね。良き意味の名だと思います。海を制する船になることを願います。私は積み荷の手配をいたしますので」
と、お初が消えたころ左甚五郎が訪れた。
「甚五郎、多少時間がある。装飾を俺好みに改造する」
「殿様、言うと思ってました。どのように?」
「船首像を付けるぞ、体長2メートルの金箔で装飾し目にはブラックオパールを埋め込み、体にはブラックオパールの粉を漆で塗りつける美少女像涼宮ハ○ヒだ」
俺は○宮ハルヒのスクール水着姿を書き出すと、左甚五郎は腕が鳴ります。
と、作り始めた。
さらに、甲板の柵も船全体美少女像にしていく。
船尾の艦橋である小天守の壁には美少女が彫刻された銅板を追加する。
こちらは防御力を上げる目的もある。
重たくなるぶん小天守の屋根も瓦から銅板に変更してバランスを取る。
そして、マストの一番高いところには、ギガスレ○ブを放つ金色の闇の王バージョン・リナ・イン○ースだ。
一気に内密に装飾を施す。
涼宮ハル○のスクール水着が七色に輝く、超絶な船首像が完成した。
お初に気が付かれないように隠し隠し頑張って作って貰った。
お初が萌化に気が付くのは、完成してからだった。
薙刀を持って追いかけ回されてしまったが、萌の伝道師になっている俺には妥協は許したくなかった。
「まてまてまてまて、船首の女の子は創造神なのだ、マストの女の子は闇から有を作った創造神、新たな時代を気付く俺には大事な意味があるのだ」
と、誤魔化すと薙刀を地面にドンと叩きつけ納得しない顔では有ったが、
「創造神、創造神、創造神、くっ、仕方ないわね、創造神なら極々普通に筑波山神社の神様にすれば良い物を」
と、カメムシを噛み潰したような渋い顔をしていた。
俺の勝ちだ。
家臣達には萌美少女戦艦と言う裏の名前が付けられてはしまったが良いできだ。
Champion of the sea HITACHI号が完成したころには、春の足音が聞こえ始めていた。
あっという間に1593年の2月末になり、待っていた他の二隻も届いたので、Champion of the sea TSUKUBA号とChampion of the sea KASHIMA号と命名した。
準備していた船首像、TSUKUBA号には伊邪那岐(いざなぎ)KASHIMA号には武甕雷男神(たけみかづち)を取り付けた。
お初はそちらの方が良いのにと見ていた。
残念だな、目を離したのが運の尽きだ。はははははっ。
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