第308話 御人形2

 人形は進化する。


子供達より大人が力が入ってしまい、畳一畳を占領するドールハウスが左甚五郎が作り上げる。


細部まで細かい御殿のミニチュア。


二歳児は持て余し始めている。


さらに、なぜか男の子人形が人気になる。


それは戦がなくなり仕事が少なくなった甲冑師が細かな細工で体長30cmに合う甲冑を造り上げたことから人気に火がついた。


思わぬ事に、顔の詳細な注文が入り出したとの事。


それは武士が自分自身に似せた人形を作り後世に残そうと考えたり戦で亡くなった父や祖父の偉業を称えるために造らせはじめている。


何にせよ、注文が増えるのは良い。


その細かな細工は南蛮人が土産に買っていくのを目を付けた今井宗休は、輸出を積極的に始めた。


あまりにも細かな細工は真似が出来ないらしく、常陸国の産業に発展していく。


俺は新たなデザインとして、人ではないモノを描いた。


ガン○ム・ザ○・グ○・ガン○ンク・百○・ジ○ングなどなど、それを人形師に作らせると新たな甲冑なのか?と、思われてしまったのて頭を取ると中には人が入っている物が出来てしまう。


これでは、コ○ケにダンボールとかで作って着ているコスプレーヤーみたいなのだが完成度は高いから口が出せない。


しかも、そのミニチュアを等身大にする甲冑師が出てくる。


本末転倒だ。


俺にガ○ダム・○ク・○フ・ガ○タンク・○式・ジオ○グの甲冑が献上された。


実際着ると動きにくい。


仕方がない。


床の間に飾ろう。


どうも、モ○ルスーツは甲冑の進化版に見えるようで茶々達の反対はなかった。


要は美少女でなければ気にしないのね。


なんか家の城、カオスになりだしてる気がする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る