第86話 水車で製粉
うちは粉物を食べることが多い。
カレー粉や小麦を粉にするためには石臼で桜子達が長時間ゴリゴリゴリゴリと重たい石臼を回していた。
トウモロコシも手に入る算段がついた。
蕎麦はもともとある。
なら、粉物の食事は多くなりそう。
それに、俺は麺が食べたい、となると大量に必要になる。
毎日毎日毎日毎日、石臼をゴリゴリゴリゴリと回させるわけにはいかない。
まだまだ若い桜子達がマッチョッチョになってしまう。
おっぱいが脂肪の柔らかな塊ではなく、筋肉のピクピク動く塊になってしまう。
桜子は一応、側室の約束がある。
マッチョッチョな女性は、かっこは良いが俺の好みではない。
製粉をどうにかしなければと、粉物に詳しそうな信州出身の幸村に聞いたが、石臼ゴリゴリゴリゴリが基本らしい。
ん~、水車の動力で杵を動かし突いて粉にするのを時代劇で見たことがあるが、まだないのか?
水車そのものはあるのかと聞くと、農業用に水を田畑に組み上げるのに利用しているらしい。
っと、だったらそれを動力にして石臼を回せば良いかと、軽く製図してみたが専門知識のない俺には上手くかけない。
歯車が必要なわけで、作ってもらうには説明が必要。
単純な水車で杵を上下させる杵臼製粉型を製図してみる。
そう言えば、水車を必要としない鹿威し型の杵臼製粉機もあったはず。
力丸にそれを見せると、一応使っている所があるらしい。
やっぱりあるのはあるんだね。
限定的で普及されてなく知っている人も少ないみたいだ。
確か、海外では早くから製粉するのに利用されているのだけど、日本はあまり普及していないのは粉物の食物が普及していないからかな?
とにかく、大津城下で作るよう指示を出す。
もちろん、信長に報告も忘れずに書いた。
大したことない報告だが、こういった些細な報告も大切。
付け加えて、南蛮の製粉技術者を雇えないかを依頼してみた。
製粉の技術なら秘密にするような技術ではないだろうから、雇えるだろうとは思う。
信長に依頼して一週間もしないうちに、南蛮船の乗り組みの南蛮人の船大工が歯車構造を製図してくれたらしく大津城下に水車動力石臼型製粉機の導入が決まった。
大津城、琵琶湖の畔だから水は大量にあるからね。
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