雪景色

雪で何も見えない


街灯でセピア色に霞む空に

無数の雪がとめどなく落ちてくる

周りの全てのものに

みるみるうちに雪は積もり

私も含めて真っ白に消されていく


知らない町のようになった景色を

いとおしく感じて

しばらくの間見つめ続ける


心に刻みつけて残しておこう

写真に撮っても

見たままを残すことはできないから

紙にえがいても

雪の幻想的な技法にはかなわないから


だからせめて夢でだけでも

この景色を見られるように

深く深く心に染み込ませていく


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