ゆっくりと雲が流れる

ゆっくりと雲が流れる

ゆっくり、ゆっくりと流れていく


何を急いで生きていたのか

どうしてこんなにもイライラしていたのか

何に対してかたくなになっていたのか


すべてが馬鹿馬鹿しく思えるぐらい

雲はゆっくりと流れている


『無理しなくていいんだよ』

『やりたいようにやってごらん』

『思うままに肩肘張かたひじはらず』

『どこでだって、どんなふうにだって、

自分を見失わなければ生きていけるんだよ』


雲と風が私にささや


涙がこぼれそうになるのを我慢できずに

雲を見つめながら

はらはらと泣いた


まっていたものが流れ出たのか

軽くなった私の心

無理させていたんだね

ごめんね、心


明日からは笑顔で

肩の力を抜いてやってみようかな


ダメなら


新しい場所へ移動すればいいんだよ


私の人生

何も決まってない

決められていない

自由に軽やかにほがらかに

歩んでいきたい






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