こじ開ける

一話完結

小さな隙間から指を差し入れねじ込む、

胸筋に力が宿り、首筋に力が宿り、歯を噛みしめる、

息が腹の中に溜まり、血、沸き立つ、

ありったけの力で、ありったけの気持ちで、ありったけの思いで。

そこに優しさがあるかどうかなんて考えねぇ、

優しさなんて後からついてくればイイ。

腰を落とし、もっと力が込められるように、

脚を開き、もっと力が込もるように、

赤く赤く燃えたぎれ、

筋肉よ、一点に集まれ、

俺の目よ、もっともっと見開け、

俺の喉よ、もっともっと轟け、地鳴りを上げろ、

ガガガガガガガガガガガぁぁぁぁっっーーー！！

ひぃいぃらぁぁけぇぇぇっっっーーー！！

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