かめはめ波

チキン

一話完結

小学生の頃、本気でかめはめ波が出ると信じていた。


いや、ちょっとは出るわけないと思っていたかもしれない。


でも本気で出そうとしていた。


ありったけの気持ちを込めて。


血管が浮き出るくらい気持ちを込めて。


頭の中のイメージは完璧。


あとは手のひらからドドーッと出て壁に穴が開けば最高。


本当に出たら、きっと腰を抜かしていたにちがいない。


、で、出、、出た、、、……。



誰にも言わない。自分だけの秘密。


いつか万が一の誰かを救う方法としてとっておく。



子どもの信じる力って凄まじいと思う。


本気さが違う。まっすぐさが違う。

信じこんだら絶対的。無敵。


今はこんなに本気にまっすぐに信じれなくなったなぁと思う。

なんかわかるっていうのはロマンがなくなるね。



あとドラゴンボールの僕たちは天使だった(?)という曲の歌詞のなかで、


羽はなくしたけれど まだ 不思議な力残ってる


という詞にいつもウルッときちゃう。


大人になった今

かめはめ波は出ないとわかってるけど、

不思議な力はあると本気で年甲斐もなく思っている。

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かめはめ波 チキン @green4649

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