『強く、歩く』

胸の奥で冷めていくものを

空になった手で撫でた


もう終わりにしたいのに

揺らめく炎が幻を映す


肥大した理想の前に

ポツンと立ち尽くす小さな僕がいた


分かっているさ


僕を変えるのは僕だけなんだ


またやってみるさ



小さな背中は歩き始める

小さな歩幅で歩き続ける


そうやって僕らは歳を取る


歩く道の脇には綺麗な花が咲き

道をそれると誰かがいるかもしれない


どう進めばいいかなんて

誰にもわからないんだから


思うように歩かせてくれよ

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