『三題の詩(拳・錆止め・鉛筆) その3』

かたく かたく 握られた拳


やさしくそっと ほどくことができたなら



折れた鉛筆 割れた窓


ひっくり返った机と椅子



疲れたろう もうやめよう



取り戻せないモノもある


泣いて 喚いて 壊したところで


後悔は後悔のままなんだ



錆止めでも塗っておきなよ


涙で錆びて腐らぬように



悲しい時 嬉しい時 悔しい時


たくさんの涙が君を待ってる



先は長いし 途方もないね



でも覚えていてほしい


涙の数だけ 笑顔は輝く

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