『三題の詩(拳・錆止め・鉛筆)』

凪いだ空に 紙飛行機が浮かぶ


気ままに飛んでいく姿に


握りしめた拳をほどいた



錆び始めた僕の心に必要なのは


油や錆止めなんかじゃない



君の描く風景が 僕を導く


鉛筆は 魔法の杖


紡がれた魔法は色づき


こっちにおいでと 手招いている



一息ついて 僕は明日へ歩き出す


重たい体を引きずって


なんとか今日を乗り越える

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