『トップガン マーヴェリック』【2022/5/30公開中】
『トップガン マーヴェリック』(映画/監督:ジョセフ・コシンスキー/2022)
まず。岩井家にはトム・クルーズという俳優に対して偏見がある。作品によってカッコよかったりカッコ悪かったり、という話だ。
例えば、『ラスト・サムライ』ではカッコよかったのに『宇宙戦争』ではどうしてあんなヘタレになったのか? とか(それは見事に映画自体のクオリティを反映していると思う)。
では、今作ではどうだったのか? 当たりか? 外れか?
実は、そのどちらでもない。
……大当たりである。
正直、彼がこんな熱い男であり、漢だとは、不肖この岩井喬、予想外だった。彼のお芝居(というか今作に懸ける熱意)が半端ない。
もうね、後半泣きました。いや、ウルウル程度だったけど。
戦闘機とトム・クルーズが映っていれば、もう大満足。そんな映画である。
今更ながらストーリーを語ると、前作『トップガン』で一人前のパイロットになったマーヴェリック大佐(トム・クルーズ)が、今回は教官として、新たに主役を務める。
作戦概要は作品冒頭に語られ、それがいかに困難なものか、きちんと説明される。集められた精鋭たち(といってもマーヴェリックには到底及ばない)の訓練期間は三週間。
命がけの訓練を経て、彼らは全員、無事帰還することができるのか?
音響も戦闘機の撮り方も滅茶苦茶巧い。レシプロ機ではなく、飽くまでジェット戦闘機の特徴に則った戦い方(アフターバーナーとかフレアとか)をしていたり、敵の対空防衛線を明確に描いたり。
そして話は戻るがトム・クルーズである。
彼が映るだけで、マーヴェリックという人物の感情の機微が感じられ、興奮だったり悲痛だったりというものがぐっと観客の心を鷲掴みにする。
これは是非映画館でご覧いただきたい。
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