『インデペンデンス・デイ』
『インデペンデンス・デイ』(映画/監督:ローランド・エメリッヒ/1996)
侵略宇宙人をぶっ飛ばす。それ以上でもそれ以下でもない、そしてその分かりやすさと娯楽性の高さゆえに、90年代SFの金字塔と言ってもいい作品である。
これだけ単純な話なんだから、だらだらと評論を述べるのは愚行かもしれない。だが、私は語らねばならない。この映画が、あまりに魅力的だからだ。
構成は分かりやすい『序・破・急』である。
まず『序』。超巨大な宇宙船と、多数の小さい宇宙船(といっても一つの都市がまるまる入るほどの大きさだが)が出現、タイミングを同じくして、地球に攻撃を開始する。
特筆すべきは、ここで描かれる『異星人に対する地球人のアプローチ』だ。びっくり仰天するのは当然ながら、光学でのコンタクトを取ろうとしたり、おおはしゃぎしたり、『発砲厳禁!』とニュースで流れたり。実に芸が細かい。
また、『主要登場人物たちの魅力的描写』が盛り込まれているので、全く飽きが来ない。
次に『破』。人類が反撃に出るものの失敗し、苦悩する様が描かれる。核攻撃ですら失敗するくらい。今度は『地球人に対する異星人のアプローチ』が巧みに描かれる。
そして『急』。人類、起死回生の反抗作戦である。ドラマも綺麗に収束し、登場人物たちは、それぞれの任務へと挑戦する。
まあ、上記の文章量でご覧いただけるように、後半にいけばいくほど語りようがなくなってくる。だが、そこがいいのだ。『きちんとセッティングはしたんだから、後は思う存分楽しんでくれ!』というわけだ。
また、特撮にも目を見張るものがある。流石に二十年前の映画だから……などと思うなかれ。見せ方が上手いし、実写とCGの両方を駆使する過渡期的な雰囲気が非常に(筆者には)感動的に思われる。
これ以上は語るまい。
必見。
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