第45話 名探偵?
冒険者ギルド・ギルドマスターのブラッドフォードだ!
今回も俺様が、難事件を解決して行ちゃうぜぇ~!
みんな~楽しみにしとけよ。
パーティー「子猫」達には、冒険者ギルドが誇る最高級の部屋を
冒険者ギルド内に用意している。
子猫のメンバー達も泣いて俺様に、感謝する事だろうよ!
あんなに上等な部屋は、他では無いのだからな。
後はじっくりと、子猫のメンバーが自白するのを待てば、
良いだけなのだからな。
楽な事件だよ!
......................................................
{パーティー「
冒険者ギルド内に、子猫のメンバー達の為だけに用意されている
部屋に居たのだ。1人1部屋を用意してくれている!
何とも高待遇ではないか!
それも窓枠には鉄格子が、はめ込まれていて、ドアが頑丈で蹴っても
叩いても壊れない造りをしていた。
部屋の中には、ベッドも用意されているのだが、少しばかりベッドが
硬いのが問題であった。でもトイレは綺麗な物だ!
地下だけあって、温度は適温に1年中なっている。
素晴らしい環境だ。
てぇ~~誰が嬉しがるか!!!!!
そう叫んでいたのは、アンジェだった.....
アンジェ達、「子猫」は冒険者ギルドにダンジョン内での報告を
終えて宿に戻ろうとした時に、ギルドマスターのブラッドフォードから
ギルド内にある部屋に泊まるように言われたのだ。
アンジェも最初は、立派な部屋を想像していたのだが、通された部屋は
この様な部屋であったのだ!
「何で私達が、こんな部屋に入らないと悪いの?」
アンジェは、そう思っていた。
だから抗議していたが、ギルドの人間達は誰一人として、
アンジェ達の言う事を聞いてはくれなかった。
途方に暮れるアンジェ達であったが、ヨハン爺さんが言い出した
言葉で希望が持てていたのだった。
「助けた少女の意識が戻ったら、冒険者ギルドに事情を話すだろう」
ヨハン爺さんの言葉に、子猫のメンバー達は、皆がそうだなと頷いたのだ!
全滅したパーティの人間を助けたのに、こんな扱いを受けていたら、
誰も助け合いなどしなくなる、それを解っているのか?
そんな事を言い出したのは、レオンであった!
「ギルドの副ギルドマスターを呼んで、事情を説明しようよ」
レオンの提案に、皆も賛成していたので、副ギルドマスターを
此処に呼ぶように、ギルド職員に掛け合っている最中だった!
最初は、「ギルドマスターの言い付けだから駄目だ!」と言っていたが、
事情を根気良く説明する内に、ギルド職員も納得してくれて、副ギルドマスター
を呼びに行ってくれていた。
そうして遣って来た副ギルドマスターと、話し合いを始めだしたのだ!
「私はパーティ子猫・リーダーのアンジェリク・ジェローム――」
アンジェが説明を終えて暫く考えていた。
そうして、副ギルドマスターも自己紹介をしだしていた。
「私は冒険者ギルド・副ギルドマスターのヨランダと言います」
自己紹介を終えたヨランダが、牢屋からはまだ出す事は出来ないけど
少女の意識が戻り次第、何とか手を尽くして、此処から出すと約束を
してくれたのだ!
やっと.....やっと.....話が通じる人と出会えた気がする!
ヨランダは、ギルドマスターには逆らえないので、牢屋からは出せないが
食事や体を拭く為のお湯などは、特別な待遇をしてくれるとも言ってくれていた。
此れには、アンジェとアンが大喜びだった!
ダンジョンから帰ってきたは良いが、宿屋にも帰れないままで
此処に入れられているのだから、女性陣としては有難いだろうな!
男性陣としては、ここの入り口がドアなのが恨めしくあるけど....
アンジェの前で、そんな事を口にしたら蹴られそうである。
「何で鉄格子の扉ではないんじゃ!」
ヨハン爺さんが、言っては行けない事を口走ってしまった。
案の定だが、女性陣の部屋から罵声が飛んできていた。
「お爺ちゃん.....部屋から出たら覚えてろよ!」
怖い.....凄く怖い.....低い声で言わないで.....
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