第41話 ダンジョンと罠


地下3階に下りた子猫一行は、直ぐに罠と敵に遭遇していた。


罠を解除している最中に、敵が遣って来たのだった。


敵はビック・マウスが5匹!


5匹が多いか少ないかは、パーティの強さにも寄るが、子猫一行には

問題は無かったが......


罠を起動させないで、敵との戦闘をするのは中々に難しいものだ。


罠の位置も把握しつつ、敵との距離と間合いを計り、攻撃するタイミングを

図りつつ、敵を倒すと言う事をしなければならない!


この行動はベテラン冒険者のパーティでないと、難しい戦い方であるのだ。


パーティGattino子猫達には、早すぎる戦い方であったが、レオンとアンジェ

だけならば難しいかったであろうが、ヨハン爺とアンと言うベテラン達がサポートしているのだ。


時間は掛かったが、倒せない敵ではなかったのだ。


ヨハン爺さんが牽制をして、アンが相手の隙を衝いての連携攻撃をしていた。


この連携攻撃を前にして、ビック・マウス達も時間が経つにつれ数を減らしていったのだった。


そうして戦利品回収は、リーダーのアンジェの役目になっていた。


アンジェはビック・マウスの尻尾と皮を拾うと、直ぐに前衛役のヨハン爺に前に進むように促していた。


ヨハン爺さんも、手馴れたもので直ぐに状況を判断すると、頷くだけで前に進むのだ。


此れがパーティ内での、阿吽の呼吸と呼ばれる物なのか?とレオンは思っていた!


ヨハン爺さんが罠を発見していた!


弓から矢が飛び出すタイプではなく、落とし穴だった。


落とし穴は、被せている蓋の上に土を乗せて擬装している。


暗闇のなかでは、落とし穴は解り図来のであった。


中を覗き込もうとすると、ヨハン爺さんから止められた!


ヨハン爺さんが言うには、まだ消化されてない時があるから止めた方が好い!

そうなのである?


消化って、直ぐに行なわれるのではないのか?


ダンジョンが生み出した魔獣は、ダンジョンの糧になるのは早いが、

ダンジョン外からの侵入者には、この場合は冒険者の事を意味する。

消化までに時間が必要なのだそうだ?


レオンはヨハン爺さんから、ダンジョンの基礎を学びつつ探索を続けている!


ヨハン爺さんが、良い先生になってくれてるお蔭で、レオンやアンジェは

掛け替えのない経験を積んでいた!


アンはと言うと.....多分.....何かしらの役には立っていた?


危険探知とか?罠を引っ掛って解除とか?


アンのお蔭で、子猫一行は楽が出来ている!


アンに言わせれば、ボクばっかり罠に掛かるのは何で?だそうだ.....


罠の解除はアンの役目なのかもしれない......(確定!)


アンがパーティ内での役目は大事なのだ!


どじっ子罠解除方法と言う、新たな分野を切り開く開拓者なのだから!


死んでも困る!居なくても困る!逃げても困る!帰らせない!?


「危ない事は全てアンにお任せ!」


パーティ内での暗黙のルールに成りつつある!


さぁ~地下3階のボス部屋まで遣って来た。


パーティーを始めようじゃないか!


子猫諸君!


ボス部屋の中には、ビック・マウスの上位互換のマジック・マウスが

10匹も中で待機していたのだった。


どうなるのか?


そうレオンが思った瞬間に、アンが何時もの暴走状態になったのだ!


「プラント・カノン!」


植物魔法の上級魔法を行き成り解き放つアン!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る