第37話 パーティ昇格試験!
カザルヌオーヴォの町の冒険者ギルドで、思わぬ出来事がおきた。
このパーティランクではダンジョンに潜れないのだ!
それで急遽、パーティ昇格試験を受けることになった。
昇格試験の内容は、試験官に寄って違うのだ!
ランクの高い依頼を受けさせたり、試験官と戦ったりする!
俺達の昇格試験の内容は、ここ最近になって町の郊外の集落などで、
男性を襲っている、化け物を討伐する事!
これって5日前に遭遇した。
エンプーサ(カマキリ)じゃないのかな?
あの時は、撃退したけれど.....あの時に倒せていたら昇格していたの?
探す為の情報を冒険者ギルドから、あるだけの情報を集め!
5日前に遭遇した場所まで戻った。
......................................................
{町の周辺にある集落にて}
アンジェ此処にもアンプーサが、何日前に出てるんだって!
「被害はあったの?」
被害は無かったみたい!住んでる人の中に、元冒険者の人が居て撃退したって!
「引退した冒険者の人が居たのね!」
うん!
「それならば、此処の集落には表れないかもね!」
被害が出ている集落の情報も聞いたよ!
「そこに急いで行きましょう!」
そうしよう!
エンプーサの被害が出た集落は、この集落から1日離れた場所にあった!
町に戻る方角にある!
「ヨハン爺さん!何かいるかな?」
『おい小娘よ!儂を犬か何かと勘違いしてないかの?』
〈ヨハ犬!お手!〉
『儂のお手は、痛いぞ!覚悟しろ。.....せい!』
「女の子を拳で殴るとか.....最低だわ!」
『こやつが、儂を馬鹿にするのが悪い!』
ヨハン爺さんは、お手をしろって言われたから、手を前に出しただけだよ!
『レオン!御主は解っておるの!』
えへへへ!
鼻血を流しながら、アンが猛抗議している?
〈お手で殴られたら、ボクの身が持たないよ!〉
「アンも馬鹿な事を言ってないで、エンプーサを探しなさいよ!」
〈ボクに、味方する優しい人は居ないの?〉
≪.............≫
〈全員で無視するなぁ~!〉
『アン!静にしろ!』
「ヨハン爺!現れたの?」
『しぃーーー!』
≪ガサッガサッ≫
〈アーク・アロー〉
≪えっ!?≫
「この子.....馬鹿なの?」
『何で、相手を確認もしない内から魔法を撃つのじゃ!』
〈ボクには解るんだよ!〉
本当に?嘘じゃないよね?
〈ボクは嘘は言わないよ!〉
アーク・アローが飛んでいった方向に進んで見ると、首の辺りに土の楔が突き刺さったエンプーサが倒れていた。
アンの言った通りに、相手は敵だったのだ!
それも、右目に傷があるエンプーサである。
「この前のエンプーサだよね?」
そうだね?
『魔剣の傷が同じじゃから、間違えは無いじゃろうて!』
〈ボクが倒したんだよ!〉
鼻血を流しながら、アンは胸を張って威張っていた。
これが普通の状態なら、尊敬もできるのだが.....鼻血がね.....
まぁ~これで昇格試験は合格である!
後は、町に戻って冒険者ギルドに報告するだけだった。
そうして町まで、あと少しの所まで戻ってきたので、野営をはじめた。
今夜も何事も無く、無事に過ごせたらいいのだが、だがぁ――
人生とは何でこう甘くないのか?
その日の夜は、忘れられない夜になったのだ。
エンプーサが群れで襲ってきていた!
その数、3体である!
「戦闘準備!各個攻撃してよし!」
片目のエンプーサの仲間か?
『此処は平野だから、爆炎を使ってもいいじゃろ?』
〈お爺ちゃん!それは言わない約束でしょ?〉
『誰が、クソ爺だぁ~!』
こんな時に、喧嘩しないの!
『ファイアーカノン』
「平野だけど、手加減しぃ――」
アンジェの制止する程の爆音が、静かな夜の平野に木霊していた。
ヨハン爺さんのファイアーカノンの1発で、エンプーサが全滅!
そう.....文字通り全滅した!
「ちょっと!爺!素材も残ってないわよ!」
〈ボクの、取って置きの魔法を撃とうと思ったのに!〉
『飯はまだかの~?』
ヨハン爺さん.....誤魔化せませんよ!
『チッ!』
「何よ!その態度は!」
『助かったんじゃから、小さい事は言う出ないわ!』
〈ボクが1発撃てば、綺麗に素材だけは残したよ!〉
まぁ~相変わらずの遣り取りである!
こうしてパーティ「
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