第19話 アンの種族(仮)

ぼぉわ~ん!


{アンが煙に包まれて大分時間が経っている}


「煙がはれないわね?」

『どうしたのじゃろう?』

これは.....何か危ない感じじゃないの?


〈ゲッホ!ゲッホ!〉

『煙から出てきよったぞ!』

「アン大丈夫なの?」

んっ!?


〈何だよ、この霧は?煙たくて息が出来ないよ。〉

「早く出てきなさいよ。」

『こっちにこんか。』


みんな.....アンの体が大きくなってるよ。

「えっ.....どれどれ?......本当だ。」


〈あっ!手が大きくなってる!身体も大きいよ。〉

『でも.....服は着れるかの?』

「アン服を着てみなさいよ。」


〈うん!よいしょっと.....うんしょっと.......どうかな?〉

「あっ.....少し大きいけど良いんじゃないかな?」

似合ってるよ!可愛い可愛い(棒)


『体の事も問題ないし、そろそろ町に戻るか?』

「そうね!依頼の報告もあるし、倒した魔獣の換金もしたいわね。」

町に戻ろうか!お腹もすいたし。


さ~この洞窟から出よう!

「そうね出ましょう。」

『そうと決まれば、みんな行くぞ。』

〈待ってよ~ボクを置いて行かないでよ。〉




{リーヴォリの町に戻った一行}




明日には町に着くね!

「そうね明日位には着くと思うわよ。」


町の近くに川があったよね?

『あぁ~川があったの!どうしたんじゃ?』


俺の本業の仕事をしたいんだよね!みんな手伝って貰えるかな?

〈本業て何をしているの?〉

『儂もレオンの本業の事は知らんぞ?』


「レオンは腕の良い皮職人なのよ。」

そうそう!

『なんじゃ!お主は皮職人じゃったのか?』

〈そうなの?〉


「ヨハン爺さん何日か前にも説明したわよ。」

『そうじったかの?』


うん!狩った獲物の皮を綺麗にしてから、冒険者ギルドに持って行くと

少しだけだけど、買取金額が高くなるんだよね。

〈へ~色々と考えてるんだね。〉


「レオン!皮は水で洗ってから乾かすだけなの?」

乾かした後に、焚き火の灰で揉み洗いした後に、また川で洗うよ。

「解ったわ!この灰も使い終わったら、川まで運ぶんでしょ?」


うん!使い終わった灰を集めておいてね。

『うむ、解ったぞい。』




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




{川で作業をする一行}


アンジェこの皮に灰を振り掛けて置いてくれるかな?

「解ったわ。」


『儂らは、どうすれば良いんじゃ?』

〈する事が無いわね?〉


見ててくれてれば良いよ。

「何回か手伝ってたら慣れるわよ。」


今回は見ててくれても良いよ。

『うむ!短剣でも磨ごうかの』


俺も皮を綺麗にし終わったら、ヨハンじいさんと一緒に短剣を磨ぐよ。

「私の短剣も一緒に磨いでよレオン。」


しょうがないな......短剣を出しておいてね。

「ありがとう。」

〈ボクの服も洗濯して置いてね。〉




{アンの頭を鷲掴わしづかみにするアンジェ}




「自分で洗濯しなさい!私だって自分で今からするんだからね。」

〈うん.....自分でします。〉

『洗濯か~儂もしとくかの!』


ふぅ~~後は皮を乾かすだけだね!

「私は洗濯物が乾けば終わりよ。」

『儂もじゃ!』


それでは、ヨハン爺さん短剣磨ぎしよう。

『うむ!』



{この日は、のんびり過ごしていた}




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



{町に戻った一行は冒険者ギルドに立ち寄っていた}


「依頼の完了にきました。はいコレ。」

【確認しますので、少しお待ち下さい。】

『早めに頼むの。』


ヨハン爺さん急かしたら駄目だよ!買い取り価格とかが、

           大雑把になって値段が下ってしまうよ。

『そうなのか?すまんすまん。』


〈ね~ボクは冒険者にならなくて良いの?〉

「あんた.....姿とか消せる?それとも小さくなれる?」


〈小さくはなれないし、姿も消せないよ。〉

「それなら買取が終ったら、冒険者登録するわよ。」


それが良いだろうね!

『でもな.....種族の所はどうするんじゃ?』


「そうね.....エルフとでも書いとけば?」

〈こんな小さいエルフ何って居ないよ!〉


『ウッドエルフ族とでも言って置けば良かろうって。』

≪それだぁ!≫


「お姉さん~登録用紙下さい。....あっ!ありがとうございます。」

『猫を被ってるの.....』


武器は杖だよね?装備は無いよね?魔法は使えると!

性別は女性で、名前はアン以下略で、特技は何があるの?

〈特技ね~ボクの特技は、美味しい物を食べる事だよ。〉


「それは趣味よ!特技って言ってるでしょ?」

『鷲掴みにした方が良いかの?』


〈やめてよ.....思い出すから!〉

特技は何ですか?


〈えっ~っとね.....動物が好きだから飼うのが得意なんだ!〉

「はい?」

『動物を飼うのが得意?』


動物を飼うのが得意と.....カキカキ....後は.....これで良し!

「それを書いたの?」


えっ?書いたら不味かったかな?

『どうじゃろうな?』

〈それで出してみようよ。〉


【ジェロームさん、お待たせしました。】

「はい」


【討伐依頼の依頼完了で350べルクで、それとレッド・ウルフx1

ワイド・ボアx1・アース・スパイダーx5・アース・バイパーx3ですね?】

「そうです。」


【レッド・ウルフが一匹200ベルクで引き取りになります・ワイド・ボアは一匹350ベルク・アース・スパイダーが一匹200x5で1000ベルク・アース・バイパーが一匹300ベルクx3です。合計で2800ベルクになります!銀貨2枚と大銅貨1枚と銅貨3枚です、お確かめ下さい。】

「確かに受け取りました!....カキカキ」


『凄い値段で売れたの?』

〈今日は、ご馳走食べられそうなの?〉

アンは何にもしてないでしょ?


〈次からは働くから、ご飯を食べさせて。〉

「ちゃんと次回から働くのよ?」

『儂も、これで呑めるわい。』


〈頑張るね!〉

頑張ってね!


帰りに防具屋に寄って帰ろうよ!アンの装備を買い揃えないと。

「そうね、そうしましょう。」


『なら~さっさと行くぞい!』

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