ビブリオバトル参加、ということで好きな本について語りたいと思います。
今回、私が紹介させてもらう本は村上龍の『半島を出よ』です。
有名な作品なので読んだことある、っと言う人もあるかも知れません。
この本の内容は、北朝鮮が日本に攻めてくるというものです。
もちろん、ただ軍隊やミサイルで攻めてくる訳ではありません。
舞台となる日本も今とは違い、経済は不安定になり、外交的支援もまったく受けられず、いつアメリカが裏切るかも分からないような状況でした。
そのために家や職を持たない浮浪者が公園に溢れかえってるようなしだいです。
そんな日本に北朝鮮は、高麗遠征軍と名乗る、北朝鮮を裏切り日本を助けにきたという名目で兵を最初に数人送ります。
そして、その兵は始めにプロ野球の開幕戦をしていた福岡ドームを占拠します。
日本政府が対応に追われてるなか、さらに高麗の猛攻は続きます。
センサーに引っ掛からないギリギリのところを旧式の戦闘機で日本に潜入し、さらなる増援と補給物資を届け瞬く間に福岡を占拠していきます。
日本は被害の拡大を防ぐため、九州と本州を繋ぐ道を封鎖します。
しかし、これも高麗の作戦の一つでした。
日本から見捨てられたと感じた福岡の人達はやがてこのまま高麗が支配するようになった方が良くなっていくのではないかと思うようになり、高麗を支援する人達が現れはじめます。
このまま、侵略が完了しそうになってきた時、福岡を根城にしていた戸籍の無い浮浪者集団が立ち上がります。
その集団のリーダーは、福岡ドーム占拠中に増援がくろことを見抜き、さらに日本が封鎖を行うことも高麗の作戦だと見破ります。
そのやり方が気にいらないグループはこの作戦を台無しにしようと動き始めるのです。
こうして、『日本』、『高麗』、『浮浪者集団』の3組による物語は進んでいくのです。
主なメインはこの3組ですが、他にも様々な人間の思考や感情が複雑に絡みあい、史実と錯覚してしまうような作品になっています。
これは映像では表現できない、小説だからこそ創れた作品だと思っています。
少々長めな作品ではありますが、そんなものは気になりません。
気がついたら半分読み終わっている、それほどまで、手に汗握る展開が繰り広げやらています。
これが、今回私が紹介する作品『半島を出よ』の概要です。
かなり長めになってしまいましたが、これで合っていますか?
長いと思ったなら、正直に、長っ! って言ってもらっても結構です。
図書室や図書館にもおいてあるはずなので、興味を持ったならぜひ、読んで見てください。
「いたいのいたいのとんでいけ」
「三日間の幸福」
「スターティング、オーヴァー」
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三秋縋先生の作品はすべて好きです