堕落

石川桜所

微睡

陽だまりに包まれた心地です。

ずっと浸って居たい気分です。

痛みも無く、苦しみも無く、とても安らかな気持ちです。

遠くの方で誰かが叫んでおりますが、全く気になりません。

きっと此処は天国なのだと信じています。

横になると多幸感で満たされます。

暫くそうしているとチクリと刺す様な痛みを感じました。

ムシにでも刺されたのだろうか。

此処にはムシは居なかったと記憶しておりますが。

遠くで誰かが叫んでおります。

私は静かに瞼を閉じ、深い眠りに落ちていきました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る