泣きたい日もある

 多くの人の目に留まる場所では少し言いづらいからここだけで吐こうと思う。


 今日、僕の夏が終わった。一夏の、最後の部活の試合同じくらいかけたであろう、数多の熱量を孕んだ夏。カクヨム甲子園で出会った素敵な仲間達と競い合い讃え合ったあの夏はもう過ぎ去ってしまった。

 高校生、という肩書きはあと4ヶ月も背負ってはいられない。入学課題も届いた。もう留まってなどいられない。


 自分の作品が残るだなんてハナから思ってもなかったのは事実。そして何より応援していた仲間の半分くらいしか残らなかった事が悔しいのも事実。


 けど、やっぱりそれなりの悔しさだとか虚無感が無いとは言い切れないのだ。



 そもそも、今年の春にカクヨムに登録して書き始めたのはただの自己満足だった。自分が楽しければそれでよかった。


 でも、


 自主企画なんかでそれなりに評価されたことで、より欲深くなってしまった。評価されることに対して味をしめた僕は、もっと評価されたいと願ってしまうようになった。

 そうしたら打算で書き始めた。若輩者がそんなんで良い物語が紡げる訳がないのに。


 これは反省。



 結局何が言いたいか纏められてなかった。



 コンテストに応募したのは、なんらかのカタチで評価されたり、賞という目に見えて分かるモノを手に入れたかった。手に入れるのが目標だったんじゃなくて、その先にある評価――つまりこの界隈にいてもいいんだよ、という何かが欲しかったのだ。


 本格的に物語を書こうとするのを辞めようかと幾度となく考えた。辞められなかった。

 誰からも必要とされていないただの自己満足で周りの目を汚してしまうのならば消えた方が良いのではないか。でも(上辺だけの言葉かもしれないけれど)いてもいいんだよ、と言ってくれる人に甘えてしまった。


 今でもこうして口に出せない言葉をここで書くしかない。



 この負の連鎖に溺れて息が出来なくなりそう。


 涙が出そうだ。ちょっとだけ泣いてもいいかな?


 いてもいいんだよ、という確証が欲しかった。居場所が欲しかった。



 足掻いてもがいて言葉を紡ぐスキルを徐々に上げていくしかない。向上心を持っていれば多少なりとも変化はある筈だ。



 先の見えない闇に突き落とされた気分だ。

 僕はまだあの夏に縋っていたかった。



 この想いには蓋をして、心の底から残った仲間を応援しようじゃないか。




 居場所が、欲しい。


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