共依存は身を滅ぼす

 最近はこの僕日記病んでる話しかないなぁ、と反省しつつも、まぁ僕の日記だし何を書こうが構わないだろ、他人の日記勝手に見てんじゃねーよ!っていう開き直り方をしました。厄介ですね(笑)


 さて、ここ最近やっと吹っ切れたものがもうひとつ、僕はあります。



『共依存』



 共依存、すなわちお互いに依存しあうこと。僕はこの関係から脱したくても、どこか頼りにしていたところもあって抜け出せなかった。もう相手とは関係を解消してから一年くらいになる。やっと、吹っ切れた気がするのです。なので、ちょっと共依存について書いてみようかと。


 そういう人がいるのも否定しないし、かつて僕も頼っていた側の人間であるからこそ、僕の気持ちを書きたいと思ったのです。一個人の見解ですので、情報の取捨選択をお願いします。


 以後、敬語ほぼ無し。



 ***



 僕は小学校の頃から半強制的に仲良くさせられていた友達がいました。名前を出すのは出来ないので、仮にRちゃんとしましょうか。本名にRなど含まれていない子なのでご心配なく。


 Rちゃんとの出会いはマンションのエレベーター。小1の春、引っ越してきたばかりで友達も少ない(というか僕の友達みんな年下だった)から母親たちが「クラス一緒だから仲良くしてね」と。ちなみに当時良い子だった(当社比)東雲さんは、母に良いところを見せたいが為に自分の気持ちを抑制するタイプでした。うーん、幼稚園の時点で承認欲求まみれであったから、僕は大人だったということか(決してそんなことはない)。まぁそういうわけで、特に仲良くしたいとも思ってもなかったコイツと仲良くすることになったのである。


 が、

 当時僕はさっきも言った通り、良い子になるためなら自分の気持ちを抑制するように育ってしまったので、自分の気持ちを話すのが苦手だった。それが原因でRちゃんに振り回され小学校低学年のうちは喧嘩しかしていなかった。まぁ仕方ない。それで関係を切れれば良かったのに、親たちが仲の良いせいで僕は縁を切れなかった。母が楽しそうなのに僕がワガママをいってどうする? これが大きい。


 幸い、コイツとほとんどクラスは違ったから有り難かった。ただそれだけ。


 さて、中学にでもなれば離れるかな、なんて思っていたけれど甘かった、コイツとは現在、高校も一緒だ。というかついてこられた。田舎のコミュニティは狭い。誰がどこを受験するかなんて筒抜け。怖いね。それでなんなく知られたというわけだ。ちなみに今の進路は意地でも言わねぇと決めているので(というか進路の傾向が全く違うので被ることはないが念のため)周りにも口封じ。だまらっしゃい。


 中学は僕が吹奏楽部に入って忙しくなったのもあってそんなにくっつかなくはなったけれど、それでも下校は待たれていたりで部活の友達と帰ろうにも帰れない、なんて事が続いたお陰で部活でも最初は浮くわでとにかくしんどい。


 しかし、Rちゃんにも良いところはある。僕には行動力は無いけれど、彼女は独創的で行動力に溢れ、周りを巻き込んでいく。良い意味でも悪い意味でも。

 だからそれが周りには良いようにしか捉えられていなくて。


 でも、Rちゃんは僕のことを踏み台にするような奴だった。僕はお飾りで、自分が輝くための踏み台。そういうことは小学生の頃から薄々感じていたのだ。それが、中学になってより強く感じて。踏み台が私を越えて誰かと仲良くなるなんて許さない、そんな無言の圧力。僕はそれに耐えきれなくなって部活にのめり込んだんだけどね(笑)


 でも行動力の無い僕は彼女に憧れていたり、彼女の良い意味で突拍子もないアイデアに助けられていました。それが共依存を悪化させた。


 Rちゃんは僕にRちゃんがいないと動けないようにさせ、僕は彼女の心の拠り所となってしまった。これがいけなかった。近すぎるが故に、子供じゃ解決できないような相談までされるようになったのがいけなかった。彼女の両親が離婚したりしたとき、そういう他人様の家の事情であるにも関わらず、相談にのってしまったのが悪かった。だから、彼女に依存されたし、僕も依存した。役に立てていると僕は勘違いしていたから依存した。





 中学まではそれでも良かったんだ。高校に入って関係は急激に悪化した。


 高校に入ってから分かったのは、彼女と僕の友達に対する価値観の違い。そして、好きなものや好きなことに対する熱量。これが大きい。


 僕は、自分に必要の無いと思う人間は容赦なく切り捨てる。害としか思えないような人間とはわざわざ仲良くならなくて良い。学年やクラスが変われば別にわざわざ仲良くしてやる必要もない、学校が変われば尚更。

 ――つまり、友達を大事にする。昔よりは切り捨てることは減ったけれど、正直中学の面子とは連絡なんてほとんどとってない。まぁそんなもん。


 しかし、Rちゃんの場合は違う。最初は浅く広く。本当に信用出来るのはずっと昔から仲良くしている友達だけ。

 ――昔からの友達を大切にする。



 だからこそすれ違いが起きた。僕は高校で出会った新しい友達と連日出掛けまくっていた。連絡もほとんどそっちの友達としていたし、その方が今後高校で生活するにあたって生活しやすくなるだろうな、楽しくなるだろうな、という打算が少しあったのも事実だが。

 しかし彼女は唯一の同じ中学からの同級生であった僕に固執した。ことあるごとに僕のもとへ。クラスが違ったのが不幸中の幸い。でも新しい友達と仲良くしたかった僕にはこれが煩わしくて堪らなかった。



 そこに加えて、依存が悪化してきていた彼女は部活までも僕が入るからという理由で軽音楽部に入ってしまう。正直そんな軽い気持ちでやってるような奴とはやりたくなかったが、アイツの根回しか、はたまた僕の運が悪かったのかは分からないが、同じバンドになってしまう。そこが運命の分かれ目だった。


 彼女は中学の時、ほとんど活動が無いような部活に所属していた。運動部であったから、大会なんかには出るけれどそれ以外は基本的に遊んでいるような部活。けれど僕は毎日毎日何時間も練習しても足りない、夏休みは休み7日で多い方、そんな吹奏楽部だった。

 だから軽音部は僕には「生ぬるい」とさえ感じたし、彼女には「何でそんなに本気でやるの?」という感じだったのだ。


 彼女はボーカル、僕はベース。そもそも彼女は「歌が好き」という建前でボーカルになったが、本当は「彼方とやりたいけど楽器できないからボーカルにした」なんていう。僕の堪忍袋の緒もそんなに丈夫じゃないからな?


 さて、ここまでが高一の話。二年の時がまぁ悲惨。僕のバンドは色々あって今現在メンバーがほぼ総入れ換えしている。その原因が一年の後半・ギターとキーボードが一気に抜けたことにより、持ち曲が消えた。そこでギターを勧誘(現ギターボーカル)。その子はとてもやる気があったし、僕とバンドリーダーの子は「もう二度とあんなことがあったら嫌だから、ある程度は本気でやってくれないと困る」というのが共通の見解であった。

 そんな中、しびれを切らした彼女が練習をしなくなった。「どうせ練習してもうまくならないし」「歌ってるのが恥ずかしいから歌えない」なんて。僕は怒った。何のためにお前はマイク握ってんだ、歌わねぇなら辞めろ、と。正直この時点で僕はRちゃんを「今の僕に必要無い人」認定をしてしまった。だから、僕は依存から抜け出した。これが共依存の解体だった。

 結局そのあとも練習はしないし、大事な本番で歌詞飛んで周りの演奏止めたりなどの問題行動が目立ったため、バンドリーダーが怒り、最終的に追い出すような形で退部した。






 ***




 その時の大喧嘩により、今は彼女とはほとんど話していない。けれども全く口を聞かないわけでもなく、最近は普通に雑談をするくらいまでに戻ってきた。けれど彼女も今の方が生き生きをしている。これで良かったのだ。



 言い忘れていたけれど、僕は小6~中3までを男子に虐められ続けていたから、小中は毎日ただ息を吸って吐くためだけに、毎日を淡々と過ごして終わりを待つだけの日々を過ごしていた。だからこそ縁を切ることには容赦なかった。

 且つ、彼女は少々メンヘラ気質で「昨日こんな自殺しようと思ったんだけどね、意識失うだけだったの!」とか、「リスカの痕が消えなーい!」とか言う子であったから、僕は身の危険を感じて縁を切ったのだ。僕は彼女に流されやすいから、死ぬ訳にはいかない。だから離れた。



 本当に大事な人なら共依存でも良いだろうけど、お互いを傷つけあうような共依存ならばはやく解消すべきだと思います。身を滅ぼす前に逃げろ、これ鉄則。




 そんな、僕の体験談でした。もし質問等あればお答えするのでどうぞ。







 共依存は身を滅ぼす。

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