普通じゃない
自分が普通じゃないことは分かっていた
普通の人が普通に出来ることが私には出来ないから
それでもいいと思っていた
でも、普通をずっと求められて、普通が正しいと教えこまれて、いつしか普通を意味もなく求めるようになった
普通でない自分を恥じた
そして必死で普通な振りをした
誰も、貴方は貴方で良いんだよなんて言ってくれなかった
だから私は自分が間違っていると考えた
でも、いつしか分かってきた
普通が全てではないと
理屈は理解出来ても、長年染み付いた普通の呪縛はとけなかった
私は誰よりも普通を愛し、誰よりも普通を嫌悪した
誰よりも普通になることを願い、誰よりも普通にはなりたくないと願った
長い年月をかけてぐちゃぐちゃに絡まった私の心は難解な壁として私の前立ちふさがっている
これを解かなければ私は前に進めない
長い時間がかかろうとも私はこれを解き明かす
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