零の間01

報告書

 剣型魔道具『ダーインスレイブ』

 使用者は零の班長、すべての始まり、彼らの核となる人物。

 見ての通りこれは黒の峰、紅に近い赤黒い刃を持った片手長剣である、

 非常に高い攻撃力を誇るらしいが、適応者でなければ鞘から抜くことすら難しいとの報告あり。

 この剣には永遠、そして炎のオリジナルルーンがすでに刻まれていた。

 その刃は1度抜くと、血を浴びるまで鞘に戻らないとの伝説もある代物だ。

 何度か刃こぼれ、ヒビが入ったが血を浴びたとたん、それはひとりでに修復した。

 拾ってから数十年、解析したところ、これは作られてから数千年たっていることがわかった。それなのに刃の力は健在である。

 奥の手として剣先より中近距離まで炎を蛇のほうに伸ばす、地獄ノ炎槍「ローエンヴォルフ」を追加した、がこれは地獄の炎に近しいものを現界させているらしく、扱いが非常に難しい。

 造った私がわからないなんて...

 マテリアルは現適正者が使用したのち真紅に染まった。

 ナンバリングは001と刻んだ。

 この先彼ら、そして魔道具の繁栄を願って。

                          .maker's 二代目班長

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