第43話 科学館計画

科学教育の拠点を作ることにした。

そう科学館を作ろう。

場所は王都にある旧ボウリ伯爵邸敷地。

王宮からも許可を得た。

周囲には貴族の屋敷があったがここ数週間で何故か引っ越していった。

どうもボウリ伯爵と親しかったようだ。

ボウリ伯爵との関係を薄めたいと考えたのかこの周辺からいなくなった。

科学館の予定地の周辺の敷地は王宮が手に入れた。

その敷地は公園と科学館付属の植物園にすることになった。

さて科学館にはどんな施設がある?

展示コーナー。

体験コーナー。

視聴覚施設。

資料室。

プラネタリウム。

天文台。

実験実習室。

研修室。

売店。

飲食コーナー。

「タカシさん、実際の科学館を見たいのですが連れて行ってもらえますか?」

ユキノさんからそのような申し出があった。

「それでは行きやすいところに行くか」

私の地元だとコニカミノルタ サイエンスドームという八王子市のこども科学館がある。

それと行くなら日本科学未来館かな。

ゆりかもめで行けば駅から遠くないよね。

駅の近くなら静岡駅の南口に「静岡科学館るくる」がある。

焼津のディスカバリーパークは駅から遠いから今回はちょっと無理かな。

駅の近くといえば浜松科学館があるけど改装で休館中だったよね。

名古屋市科学館は地下鉄を使えば便利だ。

博物館なら神奈川県立生命の星地球博物館や豊橋市自然史博物館や国立科学博物館は駅から歩いて行ける。

地元に近いと言えば、相模川ふれあい科学館があるけどあそこはどちらというと淡水魚の水族館だよね。

個人的にはサケのふるさと千歳水族館とともに大好きだけど。

北海道なら新札幌の札幌市青少年科学館もよかった。

あそこも駅の近くだ。

うんー、行きたいところが増えてしまう。

「あのー、現実的な所に行きましょうよ。飛行機まで使っていくのですか?」

「はい、すみません」

結局2日間で行けるところを選んで見に行くことにした。

移動時間は少なめに、公共交通機関を使って行こう。

ユキノさんとウォルト王太子とサオリさんとカオリさん、そして私で行くのだが・・・・。

一族から警護が6人もやってきた。

少し離れて警護してくれているけど。

まあ、仕方ないか。

何かあったら大変だものね。

サオリさんとウォルト王太子が鉄道に興味を持ったために大宮の鉄道博物館にも行くことになったが関東圏を中心に科学館の見学を無事に終了することができた。


「プラネタリウムはいいですね。絶対に必要です」

サオリさんはプラネタリウムに興味を持ったようだ。

「問題はこの世界に天体の観測結果がしっかりあるかどうかだけど」

「う、」

すでに少しはあることはわかっているのだが大雑把だからなあ。

「一年かけて星の動きを記録していきましょう。天文台を先に開設したいですね」

王都から離れた地点も含めて天文台を設け、天体の位置と星に関する話を収集することになった。

これをもとにプラネタリウムを作りたい。

実験・実習・体験は数を絞り、多くの見学者が体験できるものにする。

種類は徐々に増やしていくとしよう。

初めの展示や実習は私が選んだ。

解説と演示を行うスタッフを集めて指導している。9月ごろには開館できるといいのだが。

イベントも設けながら気長にやっていこう。

初めに開設するのは、展示コーナーと体験コーナーと天文台と実験実習室と研修室と売店と飲食コーナーになった。

簡単な淡水魚の水族館も設けた。

博物館的な色彩も強めてある。

これで少し様子を見よう。

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