運命の双生 Ⅱ


 名古屋の今冬は殊の外寒かった。隣県の岐阜ならともかく雛祭りなのに例年になく街路樹には牡丹雪が降り積もり、テレビで咲き乱れる梅や桜を観ても春の兆しは遠かった。

 拘置所から一歩外に出た直樹は真っ赤なフライトジャケットを羽織り、傘を差しながら雪の止まない雲を見上げた。

 サングラスの薄茶レンズから覗く、ビルの谷間に押し込まれた狭い空は余計陰鬱に映り、ふと故郷が思い浮かんだ。

 三方を海、一方を山林で囲まれた渥美半島の実家は子供にとって遊び場の宝庫と言えた。

 春はキャベツ畑で飛び回る紋白蝶を追い回し、夏には蝉や甲虫を捕まえた。特に夏は最高であった。薄紫の浜香はまごうが映える恋路ヶ浜近くの海岸で砂遊びするのもよかったが、自転車で新江比間にある海水浴場まで遠出し泳ぎまくるのも楽しかった。

 何せ漁場には不足していないから釣りも遣りたい放題である。釣った獲物は料理好きの父が干物や燻製にしてくれた。また、新鮮な大アサリを網焼きにしたり、トウモロコシ畑でかくれんぼをしたり、冷やしたスイカで早食い競争したり、灯台に悪戯書きするのも心が躍った。暑くなれば木陰で存分に昼寝をし、夕刻が近付くと銀ヤンマや鬼ヤンマを追った。

 真夜中に拡がる七夕の夜空は濃紺の瑠璃に似て、細かく散らばった綺羅星が心を洗い、秋は遠くに点在する電照菊ハウスが蛍火のように夜景に浮かんだ。

 金木犀きんもくせいから振り零れる甘美な香りの下では、掻き集めた落葉で芋や山栗を焼きつつ、寺の樫から落ちる団栗で独楽を作ったりもしたが、それは主に手製のパチンコ(スリングショット)弾として保管しておき、近所の仲間と缶当て競争に興じた。

 地理的に温暖であるため、冬でも豪雪の記憶はなかった。だから、江南や犬山で十センチを超える積雪を体験した時は驚いた。初めは感動したが寒さと不便に直ぐ嫌気が差した。

 名古屋へ転勤して一年も経っていないのに直樹は瑞樹と似た心境に傾いてきた。

 交通の便が悪くても都心の刺激が無くてもいい。渥美子のまま美しい海辺で暮らしたいと思う。

 従来人間は生活に困らないだけの資金と、理解深い配偶者が側に居てくれれば満足していたはずである。『レ・ミゼラブル』の著者ヴィクトル・ユゴーに至っては「人生最上の幸福は、愛されているという確信にある」と端的に言明している。にも拘わらず異常な程の志と贅沢を望むから家族は破綻し犯罪に走る。

 美浜事件を不愉快に一顧した直樹は腕時計へ目を移した。

 時針は午後六時を回っていた。

 甲斐甲斐しくも瑞樹は食事を毎日作っていた。しかしそれでは余りにも体に負担が掛かるだろうとの理由で、一週間に二度直樹は一人外食で済ますようにした。結樹の為か瑞樹もその申し出を了解し、それに前ほど嘉樹の名前は出さなくなって喧嘩も随分減ったのだが、ぎこちなさは拭えないまま、直樹は喫茶「クラウド・ナイン」へ歩いた。

 だが、着いてみると「雪のため臨時休業」のチョーク文字が無情にも板書されていた。

 仕方なさそうに白い息を一つ吐いた直樹は、最近新たに見出していた別の店へ向かう事にした。

 しかし、悪しき事態というのは必ず連鎖する。

 降りしきる雪を街灯がぼんやり反射させる中、官舎の前を通り過ぎた、正にその瞬間、何者かの視線を感じるのと同じくして駐車場倉庫の物陰から、「東さん」と呼び止める声がした。

 はっと見遣ると、白いパーカーのフードだけで雪を凌いでいる中背の若者が一人立っていた。

「当たり。やっぱり東直樹さんだね、嘉兄いの弟の。待ってたよ」

 直樹はしまったと奥歯を噛んだ。それは本名に反応した後悔でなく、以前からの危惧が現実となった焦りであった。

 嘉兄いというくだり、正に組の者である。フードから垂れた赤い前髪は焦臭きなくさく、痩せ顔に目立つ一重瞼の目付きも、凸凹に突き出た反っ歯も常人でない怪しさに満ちていた。

 官舎の駐車場で待ち伏せていて、足跡が新しいのは帰宅時間を知っているのだろう。その上、一棟住まいの情報まで流れているのは拘置所の何者かがハトで飼われている証拠に他ならない。

 即座に危ういと判断した直樹は南へ早足に歩き出した。相手は何の武器を所持しているか定かでないし、ここでは無防備の瑞樹を巻き込み難儀な騒動になりかねない。

 直樹は名城公園へ辿り着くと資料館のひさしに身を入れ、傘を素早く丸めた。

「扶桑會の組員が俺を脅しても、例え撃ち殺しても拘置所は動じんぞ」

 傘の柄をきつく握ると直樹はサングラスを取り、直ぐ側まで追い掛けてきた男との間合いを計りながら半歩進んだ。

 目的は嘉樹の奪還しかない。それには九階関係者を拉致するか脅迫するのが最も手っ取り早い。そのため直樹は夜勤班の阿佐田と川瀬には家族への用心を警告しておいた。女房・子供を誘拐して釈放、脱獄の取引に出るおそれもある。いわんやクラウド・ナインの夜勤は警備が極めて少なく、特に今は一般職員が立ち入れないようになっているから逆に危険を招いていた。

 鮫島はその懸念を笑って否定していたが、まさか大胆にも双子の自分に狙いを付けてくるとは予想していなかった。組としては同じ顔でサングラスを掛けている刑務官が担当ならばこれ程逃走させやすい条件はないと踏んだのだろう。

 だが、嘉樹を自らの手で絞め殺したい程憎んでいる心情までは考慮に入れていなかった。

 ところが、男は、

「変な思い違いは止してくれ。俺は組の命令で来たんじゃねえよ」

 と、武器を携帯していないジェスチャーで自分の体を叩きまくった。

 直樹はそれでも警戒して握った拳を向けた。

「嘘つけ。お前らなんぞ信じられるか。投げ技を刻み込んでやる。それとも絞められたいか」

「物騒だな。俺は本当に話を聞いてもらいたいだけであんたを待ってたんだ。信じてくれ」

「ならば何の件だ」

 緊張を保ったまま直樹は手短に訊いた。

 木戸義明と名乗る男はフードを上げると、二十代前半の年若い顔に掛かった雪を手で拭いつつコンクリート面へ腰を下ろした。

「嘉兄いはテレビとかで悪魔なんて騒がれてっけど、とてもコロシなんてやれねえ。家を飛び出した俺を拾ってくれて事務所で部屋住みさせてくれた。面倒見のいい人なんだ」

「暴力団は大抵そういう集まり方をするもんだ。変哲も無い」

 多少の用心を解き、傘先を地面にゴツンと打って直樹は鼻で笑った。

 対して木戸も同じく鼻を鳴らした。

「へっ、あんた、弟なのに何も知らないんだな。会社で働いてるのは殆ど堅気だ。兄いは中卒の俺にもちゃんとした仕事をくれたよ。きついが給料は抜群にいい。そりゃあ兄いは親分の養子だから三代目も時々会社にやってくるけど後は普通の株式会社さ。解散した琉死不得婁の後輩達も結構の人数が兄いの世話になってるし。族から足を洗って今じゃリーマンみたいな格好で兄いの関連会社で真面目に働いてるよ」

「だから何だ。俺は奴やお前さん達の人生に何の興味もない」

「せっかちな人だな。いいかい、こっからが本題だ。俺は恩義ある嘉兄いをどうしても助けたい。だからあんたに会いに来た」

「俺は拘置所職員だ。虚仮脅こけおどしにも屈しないし、籠絡ろうらくも受けない。幸三にそう伝えろ」

「だから組絡みじゃねえっての。聞いて欲しいのは事件後の変な様子だ。あの八月十日、俺はちょいとした用で会社にいた。あれは兄いが血だらけの服で入ってきたから良く覚えている。時間は夜の十時十五分だった。兄いは布に包んだ物を手に持っていて、全部金庫へ入れた」

「その一式は橋爪家から盗んだ現金と証券類の臟物ぞうぶつだ。今更復習おさらいしてどうする。俺は逐一知っているし法廷にも出向いた。時間の無駄だ」

「頼むから少し黙っててくれ──俺は十一月の裁判でおかしな点に気付いた。あの、検察官ってのか。そいつは、ええと、『あらかじめ車のトランクルームの中に用意してあったバッグに血の染みついた衣服を詰めて車ごと証拠を隠滅しようとした』ってほざくじゃねえか」

「そうだ。自白に基づいて作られるのが自白調書と検面調書だ。裁判は両者を土台に進行する」

「ああ、小難しいのは置いといて、早い話があのスポーツバッグは事件の日、車じゃなく会社のロッカーに仕舞ってあったんだ。兄いは体を鍛えるためにジムに通ってるんだけど、その時しか持っていかない。なのに検察野郎は最初から殺すつもりで持っていったなんてぬかしやがる。兄いは会社で血のスーツをバッグに入れたんだ。俺の目の前でだから間違いねえよ」

 怒りを撒き散らすように木戸は拳を振り回した。

 急に鼻白んだ直樹は素っ気なく言い返した。

「そのスーツの返り血は橋爪さんのもの。まして盗難品は決定的だ。バッグの所在が違うというだけでは裁判に何も影響しない」

「服とかだけじゃねえ」と木戸は一層がなり立てた。

「俺は名古屋港までランドローバーで兄いの運転するクライスラーの後に付いていった。兄いのジープは全面スモークガラスだから中は見えない。金城きんじょう埠頭ふとうに着くと俺は携帯で言われるまま拝借しておいた港のフェンスを二つローバーから降ろして、車止めブロックの上へ斜めに寝かせた。それからジープの真後ろにつかせ、ローバーの助手席で待つよう指示された。兄いはジープの中で何かしてたみたいだけど、ちょっと経ってからフェンスの上に少しだけ乗り上げた。そしてギアを入れたままにして、俺の車の運転席に急いで乗ってケツを押し、海へ突き落としたんだ」

「正しく証拠隠滅だ。ジープの扉は海中ですぐ開くようガムテープで細工され、四方の窓も全開にしてあった。最後に開けたんだろう。開放すれば全て海へ流れるからな。昔から名古屋港は水深が深く、遺体が揚がりにくいから計画的犯行にはもってこいの場所だ」

 これを耳にした木戸は忽ち低く笑った。

「東さん、あんた夜の金城埠頭へ行った事あるかい。あそこは釣り人で一杯だ。夏だってセイゴやメバル狙いでそこそこいる。あの日も波はあったけど五、六人周りで竿出してたよ。計画するならもっと人目に付かない所でやるもんだ。大体あのバッグはダイビングスーツと同じ生地で出来ていて中が濡れない。だから海に捨てても水の一滴だって入らないよ。それを兄いは流されないようわざわざシートのメッシュポケットに入れたんだろ。これが証拠隠しになるなら検察官って奴はよっぽど間抜けでも務まるんだろうな」

「ならば鉄柵の件はどう説明する。無人の車をマンダルブロック越えで押すとなるとフェンスは事前に必要だ。それは七キロも北東にあるガーデン埠頭の入船から盗んでいる」

「答えは簡単さ。兄いは釣りが好きでよく俺を港へ連れて行ってくれた。金城やら大江やらで黒鯛を狙ったもんだよ。もちろん入船の岸も歩いていた。あの柵は元々俺の冗談だった。『これをタイヤに噛ませば車も楽に落ちますね』って聞いた兄いは実際車輪ころ付きの柵をブロックに立てかけて、『車に積んである手斧で脚を叩き折ってからでないと無理だな』って変に傾く柵に触ってたよ。兄いは海だけじゃなく山も好きだから鎌とか鉈とかを後ろの席に入れてた。だからフェンスの錆び付いた脚だってちょろくへし折れたんだ」

「つまり計画的でないと強調したいのか」

「走った道もそうさ。兄いは一五五線を使った。あの道路は海沿いで死体や証拠を始末する場所は腐るほどある。でも会社まで戻ってから港に行った。妙ちきりんだ」

「ふん、別段おかしくもない。美浜から帰るには他に知多半島の中心部を縦断する南知多道路と知多半島道路がある。有料道路で捨てる場所に困った奴は結果名古屋港を選んだんだろう」

 と、直樹はせせら笑ったが、木戸は膝を叩き強烈な吊目で見上げた。

「違う。兄いは美浜のカントリークラブから帰るときにはいつも二四七から一五五で名古屋に着くようにしていた。その日だけ変えない」

「どうかな、全てはお前さんの推測だ。仮に道路上に備え付けてあるNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)で奴のナンバープレートを読み取っていても、事件は科学鑑定によって全部解明されている。作為的に見付かりやすくしたから変だ、というあやふやで短絡的な主張は相手にされんよ。どうせ再審制度を誰かから聞いて証拠立てようとしたんだろうが全く見当外れだ」

 横風が吹き募り、大吹雪になりそうな気配がしてきた。興醒めした直樹は駄弁を切り上げこの場所から立ち去りたかった。それでも木戸は犯罪事実の探索を諦めなかった。

「なら、あんたが俺の代わりにケツを洗ってくれ」

「何?」

「サツは俺がシャブでパクられたマエがあるから今の証言なんて相手にしちゃくれなかった。多分嘉兄いは橋爪を殺しちゃいない。兄いは俺を実の弟みたいに可愛がってくれた。車を沈めたのは証拠隠滅の共謀だってデカに責められた時も罪を丸々被ってくれたんだ。だから死なせたくない。それにはあんたの力がいる。担当のあんたなら兄いが犯人じゃない裏を聞き出すくらい朝飯前だろう」

「──正気じゃない」

 父親を殺した犯罪者を助けろと頼むこの男はどんな思考回路をしているのだろう。それも現職の刑務官にである。呆れ果てた直樹は傘を広げ階段を下り始めた。

「おい、話は未だ終わっちゃいねえよ」

 焦った木戸は立ち上がって待つよう呼び止めたが直樹は冷酷に言い放った。

「奴はお前さんみたいに腐り切った組織の一員には良い兄かもしれんがな、俺には最悪だったよ。俺は死刑で首を括られる者など庇い立てしない。いいか、これ以上極道の下らん浪花節を持ち込んでくるな。反吐が出る」

「なにい!」

 と、怒りで色を成した木戸の拳が伸びた。

 直樹は一瞬で傘を放り捨て、足場を確保すると左へ身をかわし、パーカーの襟を掴んで積雪の浅い地面に体ごと力任せに投げ落とした。そして強かに打った背中の痛みに暴れ回る木戸の胸元を動けないよう思い切り踏み付け、喉元へ再び閉じた傘先を突き付けた。

「国家公務員をなめるな。手向かってきたヤクザや前科者相手なら殺傷したとて正当防衛くらい簡単に認められるんだぞ」

 降り籠める大雪に人影も絶え、直樹の冷徹な目だけが風雪の中で爛々と光っており、凄みの利いた憤怨の声色に木戸はこのまま刺し殺される恐怖に陥った。

 だが、静寂を破る拍手がどこからかバチバチ鳴った。

「いやいや、お見事お見事。けれど、素手の相手を刺すのは過剰防衛ですな」

 足を退かした直樹は目陰を差し、音の先を見澄ました。

 雪の隙間から茶コートを纏い煙草をくわえる五十代の男がジッポーの光に浮かんでいた。

「下駄親父」

 傘先を逃れた木戸は立ち上がるなり声を潜めた。

 下駄とは言い得て妙で、短髪は爪先を、太くハの字に垂れた鼻緒型眉と四角い輪郭は履物の特徴を捉えていた。下駄顔の男は直樹に近付くと斜視気味の両目を上げた。

袖釣込腰そでつりこみごしの切れが素晴らしいですな。さすがは嘗ての高校柔道中部エリアのトップですな。私より背は三十センチ程高いですかな。今度県警でウチの若いもんを鍛えてやってくれませんかね」

 眼前の男が私服(警察)と知るや直樹は木戸へ視線を遣った。やや小柄ではあるが四角い肩と幅広い胸はコートで隠れていても結構な筋肉質である事を表していた。

 初老の警察官は忍び足で立ち去ろうとしていた赤髪に、「おい、真面目にやっとるか」と呼び掛けた。木戸は即座にさお立ちになった。

「も、もちろん、です」

「ならええ。はよね」

 低い声色に木戸は一目散に走り去った。警官はまた直樹に顔を上げ、にやっと黄色い歯を見せた。

「東直樹さんですな。名拘勤めの。自己紹介が遅れましたが私は愛知県警四課、警部補の日下部三郎というもんです」

 根本まで吸った煙草を投げ捨て、日下部は警察手帳を開いた。

 直樹は木戸の怯えた理由を悟った。暴力団の天敵で一番接触を持ちたくないのが暴力団犯罪捜査課、いわゆるマル暴である。暴力団対策課が暴力行為の中止や再発防止といった行政手続きが主任務であるのに対し、四課は捜査・検挙に直接関わる。

 暴力団は四課を蛇蝎の如く嫌悪している。それは純粋な警察権力ではなく偽情報で組の分裂や消滅を狙う。また、警察への協力という名の下で袖の下や飲食接待の要求が公然の秘密として存在し、公務員であろうが裏取引を平然とやってのける一方、組も警察に恩を売って何かしらの事件は見逃してもらう。

 持ちつ持たれつ、必要悪同士馴れ合った、銅臭めいた構図が歴然とある。

「それでマル暴の刑事さんが珍しくお一人で私に何か」

 警察嫌いの直樹は鬱陶しさを剥き出しにして訊いた。嘉樹が暴走族に属していた時、勘違いされて検挙されそうになったり、家に来た交通課の警察官が両親に子供の躾について何時間もネチネチと説教している姿を見ていたから嫌悪感は尚更である。

 日下部は手帳を片付けると軽く首を振った。

「今は公務でなくプライベートでしてな。けれど立ち話で済む用じゃないんです。どうです、私の知っているバーで飯でも食いながら語り合いませんかな。竹之内嘉樹について是非とも貴方に聞かせたい耳寄りな秘密があるんですよ」

「奴の秘密?」

「ええ。県警の中でも私とあと少数しか知り得ない飛び切りの秘中の秘ですな。木戸の推測など比べ物にならない新事実です。興味ありませんかな。きっと貴方も仰天しますよ」

 語尾にナの音が耳立つ日下部は執拗に好奇心を煽った。行き先がバーというのが気に入らないが警察の内部情報も得ておきたい直樹は提案を了承しタクシーへ乗り込んだ。


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