Works:219~恋色の詩~

何も残せない

そう思っていた


だから、僕は詩を詠うよ

僕だけの詩を


何も遺らない

そう思っていた


だけど、僕は詩を詠うよ

僕だけの詩を


言の葉を並べ

紡ぐ


ようやく言えるよ

僕の詩は今や恋色だと


月は綺麗だと

自信を持ってそう言えるよ


言葉は詞となり

詩へと続いた


僕だけの詩を詠ったから

届いたよ


黒色から始まり

片恋色を経て


残せたんだ

確かに残るんだ


単純な2つの言葉

僕が僕として詠える本当の詩


ありがとう

愛してる

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