ユメわわわわ
大槻有哉
第1話 プロローグ
連サカのデータ管理システム・スター。青年スターは孤独で、いつもテレビの連サカを眺めていた。自分もそうなりたいと願った、憧れの選手達のように。努力すら孤独者には許されない。データを作り上げ、テレビを眺めつつ、幸せそうに病死した。
そのデータは、現実とは違い、連サカの奥深さもなかった。単純化された幻想である。ここから超人計画が始まる。
スターの死から二十年、スポーツとしての連サカは消え去った。スターの憧れであり、彼が作り上げたデータは、モニター内へと移動する。モニター観戦コントローラによる操作で、ゲームは栄えた。次世代のゲームデータは肉体と連動する。ゲーム内での超人化。その喜びが再び悲劇を生む。
しかし、ゲーム大国であるコン王国の発展の前では些細なこと。ゲームソフト連サカは、普通のゲームとして愛されていた。超人化により、かつてのスポーツ連サカの憧れの選手に、努力することなく成りきることが可能となっていく。しかし、単純化されており、スターにより制御される。技術の問題と安全性の低さによるものである。コン王国は、大規模な実験に出る。そして、二年間ゲームモニター内で過ごす者を募集する。試合は、巨大モニターで観戦できる。連サカゲーマーへの挑戦というテーマである。しかし、真の目的は別のところにあるのであった……。
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