八十四 コロコロ転がります

 土粘土から型を作っている。今度は、海から取れた蛸とシーフードを使って作る料理の為に、コネコネと粘土をこねてイメージする物を作っていく。四角く、中は、丸を描くき、均等に円を描いていく。

 これを作れれば生地を流し込んで、色々と出来るなと思いながら一生懸命土台となるのを作っていった。

 最近は、何かを創っている事が、増えてきたなと思いながら楽しむように、練り上げていく。やっと良い硬さになり、形を決めながら巨釜の中で、焼いてを行っていく。数時間すれば型は、出来上がり使えるようになるだろうと思いながら転移ポータを使って、海岸の方に、買い物をしに出かけた。

 到着すると凄い潮の香がしてくる。今日のお勧めを聞いてみると、鮭が安くてお買い得と店の叔母さんから言われて、悩み夕食のおかずとして買っていく事にした。

 鮭は、ムニエルにできると思いながら結構な量を買っていく。店の叔母さんからこんなに買ってくれてと言われておまけをしてもらう。蛸も何匹か購入してから屋台から出た。

 使えそうな野菜を見に行く為に、何軒か先の新鮮な野菜市場を見かける。玉ねぎ、人参、生姜、茸を購入して、収納ボックスへと入れていく。他にもお勧めを聞いてみると西瓜が、この時期は、美味しいと言われたので、一玉購入するが、どれが良いのかを野菜市場のお兄さんに、聞いてお勧めを選んでもらってから購入した。

 色々と買い物も済んだ事もあり、近くにある売店で、軽く食べ歩きをしてから家に戻った。帰ってみると釜の方は、まだ焼いている最中だった為、買ってきた食材をホイルに、包んでいき準備をしていく。これは、夕食の分として作っていく。中の材料だが、玉ねぎ、人参、茸、バターを入れて包んでいく。お姉様達は、結構な量を食べるので、目安として、一人当たり三個ずつ作っていく。

 頭の中で、計算した竈の時間が、過ぎた頃にゆっくりと出して来て確認する。綺麗な型をしたたこ焼きを作れるプレートが、完成するのだった。

 たこ焼きを試しに作ろうと思っていると、大事な事を思い出す。ソースが、まだ完成していない事に気がついて、出汁で食べる。明石焼きを作る事にした。生地を流し込み、生蛸を大きめに切って入れていく。表面が焼けてきた事を確認できたら綺麗にまわしながら生地を丸めていき作っていく。


「フルグル凄く良い香りがするね」

「マールムお姉様おやつは、明石焼きです」

「最近。フルグルが言う食べ物が謎過ぎて分からないよ」

「それでも美味しいて、事だけは分かるだよね」

「そろそろ出来上がるので、お姉様達を呼んできてくれますか?」

「うん。良いよ」

「待っててね」


 数分して、お姉様達が揃う。カメッリアお姉様が、一番興味深々だと思うくらい質問してくるが、それを答えながら準備していく。他のお姉様達は、毎度の事で、なれているのかあまり質問はなく。食べるのを待っている様子だった。


「この丸いのは、食べれるの?」

「この出汁をつけて食べてみて下さい」

「凄く、美味しいね」

「新鮮な蛸を先ほど買ってきました」

「「「転移て、便利だね」」」


 そんな話をしながら皆で、楽しく明石焼きを食べて今日のおやつは、終わる。夕食の鮭のホイル焼きも凄く大人気で、お母様が珍しく鮭をふたきれ食べると言う事が、起きた以外は、楽しい夕食だった。

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