八十五 タレは甘口か
ようやくタレが完成した。果物を入れたおかげで、甘めのソースが完成する。これで、たこ焼きが出来ると思いながら入れ物に、うつして行く。
「フルグルトランプ配り終わったよ」
カメッリアお姉様を入れて、大富豪をする事になり、マールムお姉様に配ってもらう。カードを手に取り内容を見てみると二のカードが四枚ある事に、気づきこれで、革命ができるなと内心喜んだ。
「そう言えば?」
「今日のおやつは、何を作るの?」
ロートゥスお姉様からそんな話題が、出て来て何を作るかを伝える。
「たこ焼き作ろうと思います」
「この間に、言っていた物だよね」
「ソース出来たの?」
「はい。先ほど出来た事を確認しました」
「それならたこ焼きをかけて、勝負しようよ」
「一面で、八個つくれるでしょ?」
「そうですね」
「一番に勝った人が、皆から一個ずつ貰って、十一個食べるてどう?」
「どっちにしてもお代わりするなら意味ないと思いますけど……」
「初めて感じんじゃない?」
「その勝負のった」
「その勝負のる」
カメッリアお姉様とマールムお姉様もかなりやる気だと言って来る。作ってる側としては、あまり意味の無い勝負だと思っているのだが、食べる物の執念は、三人共半端がない事が、改めて分かっる。
おやつまでが、タイムリミットと言う事で、一時間半を使って、大富豪をする事になった。そして、マールムお姉様が、最初に三を三枚出す所からスタートした。
「クローバー以外の三を三枚置くね」
「いきなり三枚とかやるね」
「なら僕が、八を三枚だして、縛りにするね」
ロートゥスお姉様も勝きまんまんで、勝負を挑んでくる。流石姉妹だけあって、食べ物の取り合いになったら違う一面が見えてくる。続いて、ロートゥスお姉様が勝ちにくる。
「二を出すよ」
「それなら僕は、ババを出します」
なんとか僕のターンに、持ってくることが出来たので、これでやっとあれが出来ると準備をした。これで、勝てなければ負けると分かっていたが、ついつい出してしまう。
「二を四枚だして、革命です」
「「「エェェェ」」」
「フルグル引きが良すぎ」
「弱いカードが、強くなるだよね」
「「「パス」」」
「ハート以外の十三を三枚出します」
「ダイヤ以外の九を三枚だす」
駆け引きのように、皆で革命後の展開をやっていくが、一回線目は、なんとか僕が勝てたが、次はどうなるか分からない。そんな事を一時間近くやっていると段々とお姉様達の勝ちが見えてきた。残り時間が、半分になった時には、僕以外は、勝敗が、同じくらいになっていた。このままやっていてもらちがあかないので、僕のたこ焼きを二個ずつだして、終わりとなる。
お姉様達の最初に食べるたこ焼きの数は、十個ずつとなり勝負は、同点になったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます